- 2019-06-19 :
- 機動戦士ガンダムF91
【アニメ感想】機動戦士ガンダムF91(2019.6.13~6.14)
ファースト、Z、ZZ、さらには逆シャアまで見ても、人の心の光というものがまだまだ見えない私がいます。
逆シャアでアムロさんとシャアさんの決着がついたからか、F91では登場人物が一新されているようです。
ジオンの亡霊との戦いを制した連邦は、今度はどんな敵と戦うのか、わたし、気になります!
【内容】
とある学校ではミスコンが行われ、セシリーは賭けの対象ではないと言われながらもノミネートされていました。
港ではクロスボーンバンガードがコロニーに入り込み、セシリーの父親(パン屋)が時が来たと意味深なことを言います。
セシリーはミスコンで優勝しますが、そこでいきなりモビルスーツ同士の戦闘が繰り広げられます。
ジェガンをはじめとする連邦の機体は苦戦を続け、シーブックは妹のリィズとともに避難を開始します。
セシリーは母親のドレスを着たからこんなことになったと言い、カジュアルな恰好に着替えて避難をはじめますが……
シーブックは車に知り合いを乗せて避難を続け、戦争博物館のロイという男はガンタンクRを出して戦闘に介入します。
ロイは「戦わざるものは死あるのみ」と言ってくる一方、軍のトップは先に逃げているそうです。
攻撃を受けたロイは(おそらく直撃して)死亡、アーサーは目を開いたまま命を落としてしまいました。
シーブックは「アーサーなんだぜ?」と彼の死を信じられず、大人の都合で殺されてたまるかと言って走り出します。
連邦軍はガンタンクで走っていたシーブック達を止め、子供を盾にしたら敵は攻撃してこないと言い出します。
シーブックは父親と合流して連邦軍を退け、コンテナに特攻して、脱出用のシャトルを探し回ります。
セシリーは父親に銃を突きつけられ、父親はドレルなる男にセシリーを引き渡しますが……
ドレルはセシリーの兄らしく、セシリーは里帰りをするようにと言われてそのまま彼についていきます。
シーブック達は宇宙に上がりますが、自分達が住んでいたコロニーが攻撃を受けていることにショックを受けます。
セシリーはあくまで自分はセシリー・フェアチャイルドだと言いますが、彼女はクロスボーンバンガードのベラ・ロナなのだとか。
クロスボーンバンガードは「コスモ貴族主義」なるものを唱え、セシリーはへりくだった父親を見て憤りを覚えます。
パン屋の父親は母親と駆け落ちしたそうですが、セシリーの実の父親であるカロッゾは鉄仮面をかぶっていました。
カロッゾは「コスモバビロニア」建設までは仮面を取らないと言い、おじいさまも会いたがっていると言っていました。
祖父のマイッツァーはセシリー(ベラ)に女王をやれと言い出し、セシリーは残骸を見てシーブックが死んだと理解します。
コスモバビロニアは地球連邦との戦闘を続け、落ち延びたシーブックは連邦軍人に戦えと言われて困惑します。
シーブックは自分達のコロニーの町並みが古風だったのは、コロニー公社にクロスボーンバンガードが繋がっていたのではと考えます。
地球にいる連中はクロスボーンが地球に攻め込んでいないことを知っていて傍観を決め込んでいるようです。
シーブックは自分の母親がガンダムの研究をしていたことに驚きつつ、妹にはそのことは秘密にしてほしいと念を押します。
マイッツァーは民主主義制度からなる連邦の腐敗を嘆き、地球の人は未来永劫、宇宙に住むしかないと言っていました。
貴族主義には「高貴なる者の義務」があると言い、自らの血を流すことを恐れない人間こそが上に立つべきであるとのこと。
ベラの母はそんな貴族主義を嫌って出奔し、ベラはそんな母の娘だと自嘲的な言い方をしていました。
シーブックは軍人にビンタされる一方、母親の話を聞いたリィズは母は父や自分達を捨ててはいなかったとつぶやきます。
リィズによると暗号は「あやとり」であり、これでF91が動かせるからと言い、シーブックはパイロットになることを強いられます。
冗談交じりでシーブックはニュータイプかもと言われますが、この時代ではニュータイプはパイロット適性の高い人を指すようです。
ベラはテスト飛行でモビルスーツ部隊と共に出撃し、シーブックは開発者の息子だからなんとかなると適当なことを言われます。
シーブックが「ガンダム」F91で出撃し、初の戦闘でいきなり敵機を一刀両断します。
戦闘後、セシリーの生家を訪ねたシーブックは、セシリーがロナ家の女だと言われて潜入を試みますが……
セシリーことベラは自ら髪を切って「もう遅い」と言い、シーブックはもう少しで銃殺されそうになります。
ベラはロナ家にふさわしい人間になると言い、髪が伸びた暁には女王になる旨の発言をします。
クロスボーンバンガードのモビルスーツがパレードを行い、カロッゾは暗殺者に銃撃されながらも生き残ります。
シーブックはボロボロになった父親を連れて脱出し、父は息子と娘をちゃんと育てたと言って息を引き取ります。
シーブックはお前のせいで父親が死んだと言われ、ビルギットはニュータイプは不幸な人間だったと言ってきました。
そこに正規の軍人がやってきて、クロスボーンは過剰な人口を減らすために「人間だけを殺す兵器」でコロニーの人間を皆殺しにするとのこと。
セシリー(ベラ)の母親であるナディアは(婿養子の)カロッゾの元に向かいますが……
ナディアは娘を連れ戻そうとしますが、セシリーは自分はビギナ・ギナのパイロットのベラ・ロナだと反論します。
カロッゾは自分の仮面は情念を隠すためのものだといい、自分の妻を奪った男をその場で殺してしまいます。
アンナマリーはベラにかまけているザビーネに複雑な感情を抱きつつ出撃し、ベラは父親が信用できないと言い出します。
シーブックは仲間からはいっそ亡命しないかと言われつつ、子ども達を人質にされて出撃を強いられます。
ビルギットはシーブックに脱出経路を調べておけと言い、シーブックは強権的な軍にますます反発を抱きます。
ドレルはザビーネに後れを取るかと言って出撃し、一方でアンナマリーは連邦に寝返ってしまいます。
連邦とクロスボーンとの戦闘が開始され、アンナマリーが先行して、シーブックとビルギットが続きます。
アンナマリーはザビーネを殺そうとしますが、ザビーネは「勘定を処理できないのはゴミ同然」と言って返り討ちにします。
シーブックは黒い敵機と戦闘を繰り広げ、ビギナ・ギナを追い込みますが、相手がセシリーだと知って驚きます。
セシリーはみんなが死んだかと思って一旦はロナ家に戻ったものの、今もセシリー・フェアチャイルドだと言って戻ってきました。
戦艦に戻ってきた女性はシーブックの母親らしく、ザムス・ガルに合流したザビーネはどうして大量の電力が必要なのか疑問を抱きます。
仕事人間だった母親は娘に拒絶され、母がガンダムを作ったから兄が死にそうになったと言われます。
息子がガンダムに乗っていると知った母は憤りますが、他の人間だったらいいのかと言われて反論を封じられます。
シーブックはニュータイプは人の革新という説を述べて、自分達がきっかけに世界が変わればと言ってきました。
セシリーは戦艦が自分を受け入れてくれたことをうれしいと言い、シーブックはセシリーを心配する母親を意外な顔で見つめていました。
「バグ」と呼ばれる機械がコロニーの人々を次々と殺していき、ビルギットはセシリーを盾にしろと言い出します。
ビルギットは「人間だけを殺す機械かよ!?」と名言を残して、最終的にバグの餌食になってしまいました。
セシリーはこれはカロッゾがやったことだと気づき、シーブックはビームサーベルを振り回してバグを破壊していきます。
宇宙に上がったセシリーはザムス・ガルを攻撃し、カロッゾは「家庭の問題だ」と言ってラフレシアで出撃します。
ザビーネはベラ・ロナの造反を断言し、別のところではドレルが連邦軍の戦艦と戦闘を続けていました。
セシリーは父を「仮面を付けなければ何も出来ない男」と断じ、艦長の女性はシーブックが道を示してくれるとひと言。
ラフレシアを発見したセシリーは「血縁は自分の手で断ち切る」と言って攻撃を仕掛けますが、逆に捕まってしまいました。
ザビーネは「これが鉄仮面のやり方か」と憤り、カロッゾの副官のジレを射殺してしまいます。
カロッゾは「自分はエゴを強化した」と言い、ビギナ・ギナのコックピットを破壊して娘を自分の手で殺そうとします。
シーブックは質量をもった残像を発生させてラフレシアを切り裂き、ビギナ・ギナのエンジンもろともラフレシアを吹き飛ばします。
シーブックは吹き飛ばされたセシリーを捜し回り、それを聞いたザビーネは「我々もバグと同じになれというのか」と難民を見逃します。
母は「機械は使い方次第」だと言い、シーブックはセシリーを感じ取って、最終的に彼女との再会を果たすのでした。
【感想等】
時系列的には逆シャア、UC、F91(そしてVから色々あって∀)の順番らしいですが、近年放送されたUCの方が技術進歩を感じるのは内緒です。
戦闘に巻き込まれるのはガンダムシリーズの伝統ですが、ジェガンさんが出てくるところに逆シャアとのつながりを感じます。
ファーストからモノアイの敵が続いただけに、眼鏡のような目の敵機体が新鮮に見えてきました。
シーブックさんは次のVガンダムの主人公が13歳なことを考えると大人という感じがします。
中の人は0080でバーニィさんをされていたらしいですが、ガンダムを倒そうとした人が後にガンダムに乗るというのは面白いです。
戦争博物館で旧式の機体が多数飾られているところは旧作ファンとしてはうれしい演出だったりします。
連邦政府が腐敗しているのはいつもどおりながら、子供を盾にするという発想にそこまで墜ちたのかと思えます。
シーブックさんのお父さんが息子達を助ける一方で、セシリーさんのお父さんが銃を突きつけてくるのはショッキングでした。
妻がいながら愛人を持ち、なおかつ息子を裏切ったカミーユさんのお父さんが一番たちが悪いのかもしれません。
育ての父は銃を突きつけてきて、なおかつ実の父親が恒例の仮面キャラでラスボスというのは、なかなか複雑な家庭環境だと思います。
宇宙世紀になって貴族主義という先祖返りには驚きますが、世代を積み重ねていくとだんだんひどくなってきそうです。
シーブックさんの母親が研究者というのはカミーユさん、妹ありなのはジュドーさんのリスペクトなのでしょうか。
自ら血を流す人間が上に立つという考えは立派ですが、なかなかそれを実践できる人は多くないと思います。
ニュータイプが単にパイロット適性の高い人だと言われるのは、これも時代の流れなのでしょうか。
ガンダムという機体の名前は延々と受け継がれていき、今ではファーストからもう40年が経過したことも驚きです。
カミーユさんのお父さんもシーブックさんのお母さんも仕事人間でしたが、色々な意味で雲泥の差でしょうか。
正規軍人が唐突に出てきたものの、その抑揚のきいたお声で中の人が若本さんだったのは一瞬でわかりました。
男性がらみで寝返ってきたアンナマリーさんは、レコアさんの逆パターンということで理解しておけばいいのかも。
敵機が真っ黒いのは特殊部隊らしいですが、黒というカラーリングはガンダムマーク2のティターンズカラーを思い出します。
敵になったり味方になったりするセシリーさんが少しぶれすぎのような気もしますが、それよりも再会できて喜ぶべきでしょうか。
戦争はいけないとわかっていても、兵器を作ったらどうしても戦いが起こってしまうのでしょうか。
Zでは毒ガス攻撃が何度か行われましたが、今回のバグはますます直接的な被害を出してきました。
この後のVガンダムではギロチンによる処刑シーンもあり、あえて残虐な映像を見せて戦争の愚かさを知らしめようという意図があるのかも。
今回のラスボスであるラフレシアさんは、これまでのラスボス機体に比べると異質の形を取っているように思えます。
F91の分身はVガンダムの光の翼とともに(好きな機体の一つである)デスティニーガンダムに受け継がれる要素だったりします。
限られた時間の中で強力な個性を見せたF91はよかった一方で、カロッゾさんの所業は何の弁護もしようがありません。
大量破壊兵器を見せられた後で「機械は使い方次第」と感動の再会を演出したのは見事としか言いようがありません。
逆シャアで人の心の光を見せたはずが、またも戦ってしまったのはやはり人の業なのかもしれません。
この後はVガンダムで宇宙世紀が一段落し、大体数年に1つのペースで新シリーズが作られることになりますが……
6月の残りでVガンダムを見て、∀、Gレコを見ていたら、そのうち三国創傑伝のアニメ化とプラモデルの一般販売がなされることを期待します。
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逆シャアでアムロさんとシャアさんの決着がついたからか、F91では登場人物が一新されているようです。
ジオンの亡霊との戦いを制した連邦は、今度はどんな敵と戦うのか、わたし、気になります!
【内容】
とある学校ではミスコンが行われ、セシリーは賭けの対象ではないと言われながらもノミネートされていました。
港ではクロスボーンバンガードがコロニーに入り込み、セシリーの父親(パン屋)が時が来たと意味深なことを言います。
セシリーはミスコンで優勝しますが、そこでいきなりモビルスーツ同士の戦闘が繰り広げられます。
ジェガンをはじめとする連邦の機体は苦戦を続け、シーブックは妹のリィズとともに避難を開始します。
セシリーは母親のドレスを着たからこんなことになったと言い、カジュアルな恰好に着替えて避難をはじめますが……
シーブックは車に知り合いを乗せて避難を続け、戦争博物館のロイという男はガンタンクRを出して戦闘に介入します。
ロイは「戦わざるものは死あるのみ」と言ってくる一方、軍のトップは先に逃げているそうです。
攻撃を受けたロイは(おそらく直撃して)死亡、アーサーは目を開いたまま命を落としてしまいました。
シーブックは「アーサーなんだぜ?」と彼の死を信じられず、大人の都合で殺されてたまるかと言って走り出します。
連邦軍はガンタンクで走っていたシーブック達を止め、子供を盾にしたら敵は攻撃してこないと言い出します。
シーブックは父親と合流して連邦軍を退け、コンテナに特攻して、脱出用のシャトルを探し回ります。
セシリーは父親に銃を突きつけられ、父親はドレルなる男にセシリーを引き渡しますが……
ドレルはセシリーの兄らしく、セシリーは里帰りをするようにと言われてそのまま彼についていきます。
シーブック達は宇宙に上がりますが、自分達が住んでいたコロニーが攻撃を受けていることにショックを受けます。
セシリーはあくまで自分はセシリー・フェアチャイルドだと言いますが、彼女はクロスボーンバンガードのベラ・ロナなのだとか。
クロスボーンバンガードは「コスモ貴族主義」なるものを唱え、セシリーはへりくだった父親を見て憤りを覚えます。
パン屋の父親は母親と駆け落ちしたそうですが、セシリーの実の父親であるカロッゾは鉄仮面をかぶっていました。
カロッゾは「コスモバビロニア」建設までは仮面を取らないと言い、おじいさまも会いたがっていると言っていました。
祖父のマイッツァーはセシリー(ベラ)に女王をやれと言い出し、セシリーは残骸を見てシーブックが死んだと理解します。
コスモバビロニアは地球連邦との戦闘を続け、落ち延びたシーブックは連邦軍人に戦えと言われて困惑します。
シーブックは自分達のコロニーの町並みが古風だったのは、コロニー公社にクロスボーンバンガードが繋がっていたのではと考えます。
地球にいる連中はクロスボーンが地球に攻め込んでいないことを知っていて傍観を決め込んでいるようです。
シーブックは自分の母親がガンダムの研究をしていたことに驚きつつ、妹にはそのことは秘密にしてほしいと念を押します。
マイッツァーは民主主義制度からなる連邦の腐敗を嘆き、地球の人は未来永劫、宇宙に住むしかないと言っていました。
貴族主義には「高貴なる者の義務」があると言い、自らの血を流すことを恐れない人間こそが上に立つべきであるとのこと。
ベラの母はそんな貴族主義を嫌って出奔し、ベラはそんな母の娘だと自嘲的な言い方をしていました。
シーブックは軍人にビンタされる一方、母親の話を聞いたリィズは母は父や自分達を捨ててはいなかったとつぶやきます。
リィズによると暗号は「あやとり」であり、これでF91が動かせるからと言い、シーブックはパイロットになることを強いられます。
冗談交じりでシーブックはニュータイプかもと言われますが、この時代ではニュータイプはパイロット適性の高い人を指すようです。
ベラはテスト飛行でモビルスーツ部隊と共に出撃し、シーブックは開発者の息子だからなんとかなると適当なことを言われます。
シーブックが「ガンダム」F91で出撃し、初の戦闘でいきなり敵機を一刀両断します。
戦闘後、セシリーの生家を訪ねたシーブックは、セシリーがロナ家の女だと言われて潜入を試みますが……
セシリーことベラは自ら髪を切って「もう遅い」と言い、シーブックはもう少しで銃殺されそうになります。
ベラはロナ家にふさわしい人間になると言い、髪が伸びた暁には女王になる旨の発言をします。
クロスボーンバンガードのモビルスーツがパレードを行い、カロッゾは暗殺者に銃撃されながらも生き残ります。
シーブックはボロボロになった父親を連れて脱出し、父は息子と娘をちゃんと育てたと言って息を引き取ります。
シーブックはお前のせいで父親が死んだと言われ、ビルギットはニュータイプは不幸な人間だったと言ってきました。
そこに正規の軍人がやってきて、クロスボーンは過剰な人口を減らすために「人間だけを殺す兵器」でコロニーの人間を皆殺しにするとのこと。
セシリー(ベラ)の母親であるナディアは(婿養子の)カロッゾの元に向かいますが……
ナディアは娘を連れ戻そうとしますが、セシリーは自分はビギナ・ギナのパイロットのベラ・ロナだと反論します。
カロッゾは自分の仮面は情念を隠すためのものだといい、自分の妻を奪った男をその場で殺してしまいます。
アンナマリーはベラにかまけているザビーネに複雑な感情を抱きつつ出撃し、ベラは父親が信用できないと言い出します。
シーブックは仲間からはいっそ亡命しないかと言われつつ、子ども達を人質にされて出撃を強いられます。
ビルギットはシーブックに脱出経路を調べておけと言い、シーブックは強権的な軍にますます反発を抱きます。
ドレルはザビーネに後れを取るかと言って出撃し、一方でアンナマリーは連邦に寝返ってしまいます。
連邦とクロスボーンとの戦闘が開始され、アンナマリーが先行して、シーブックとビルギットが続きます。
アンナマリーはザビーネを殺そうとしますが、ザビーネは「勘定を処理できないのはゴミ同然」と言って返り討ちにします。
シーブックは黒い敵機と戦闘を繰り広げ、ビギナ・ギナを追い込みますが、相手がセシリーだと知って驚きます。
セシリーはみんなが死んだかと思って一旦はロナ家に戻ったものの、今もセシリー・フェアチャイルドだと言って戻ってきました。
戦艦に戻ってきた女性はシーブックの母親らしく、ザムス・ガルに合流したザビーネはどうして大量の電力が必要なのか疑問を抱きます。
仕事人間だった母親は娘に拒絶され、母がガンダムを作ったから兄が死にそうになったと言われます。
息子がガンダムに乗っていると知った母は憤りますが、他の人間だったらいいのかと言われて反論を封じられます。
シーブックはニュータイプは人の革新という説を述べて、自分達がきっかけに世界が変わればと言ってきました。
セシリーは戦艦が自分を受け入れてくれたことをうれしいと言い、シーブックはセシリーを心配する母親を意外な顔で見つめていました。
「バグ」と呼ばれる機械がコロニーの人々を次々と殺していき、ビルギットはセシリーを盾にしろと言い出します。
ビルギットは「人間だけを殺す機械かよ!?」と名言を残して、最終的にバグの餌食になってしまいました。
セシリーはこれはカロッゾがやったことだと気づき、シーブックはビームサーベルを振り回してバグを破壊していきます。
宇宙に上がったセシリーはザムス・ガルを攻撃し、カロッゾは「家庭の問題だ」と言ってラフレシアで出撃します。
ザビーネはベラ・ロナの造反を断言し、別のところではドレルが連邦軍の戦艦と戦闘を続けていました。
セシリーは父を「仮面を付けなければ何も出来ない男」と断じ、艦長の女性はシーブックが道を示してくれるとひと言。
ラフレシアを発見したセシリーは「血縁は自分の手で断ち切る」と言って攻撃を仕掛けますが、逆に捕まってしまいました。
ザビーネは「これが鉄仮面のやり方か」と憤り、カロッゾの副官のジレを射殺してしまいます。
カロッゾは「自分はエゴを強化した」と言い、ビギナ・ギナのコックピットを破壊して娘を自分の手で殺そうとします。
シーブックは質量をもった残像を発生させてラフレシアを切り裂き、ビギナ・ギナのエンジンもろともラフレシアを吹き飛ばします。
シーブックは吹き飛ばされたセシリーを捜し回り、それを聞いたザビーネは「我々もバグと同じになれというのか」と難民を見逃します。
母は「機械は使い方次第」だと言い、シーブックはセシリーを感じ取って、最終的に彼女との再会を果たすのでした。
【感想等】
時系列的には逆シャア、UC、F91(そしてVから色々あって∀)の順番らしいですが、近年放送されたUCの方が技術進歩を感じるのは内緒です。
戦闘に巻き込まれるのはガンダムシリーズの伝統ですが、ジェガンさんが出てくるところに逆シャアとのつながりを感じます。
ファーストからモノアイの敵が続いただけに、眼鏡のような目の敵機体が新鮮に見えてきました。
シーブックさんは次のVガンダムの主人公が13歳なことを考えると大人という感じがします。
中の人は0080でバーニィさんをされていたらしいですが、ガンダムを倒そうとした人が後にガンダムに乗るというのは面白いです。
戦争博物館で旧式の機体が多数飾られているところは旧作ファンとしてはうれしい演出だったりします。
連邦政府が腐敗しているのはいつもどおりながら、子供を盾にするという発想にそこまで墜ちたのかと思えます。
シーブックさんのお父さんが息子達を助ける一方で、セシリーさんのお父さんが銃を突きつけてくるのはショッキングでした。
妻がいながら愛人を持ち、なおかつ息子を裏切ったカミーユさんのお父さんが一番たちが悪いのかもしれません。
育ての父は銃を突きつけてきて、なおかつ実の父親が恒例の仮面キャラでラスボスというのは、なかなか複雑な家庭環境だと思います。
宇宙世紀になって貴族主義という先祖返りには驚きますが、世代を積み重ねていくとだんだんひどくなってきそうです。
シーブックさんの母親が研究者というのはカミーユさん、妹ありなのはジュドーさんのリスペクトなのでしょうか。
自ら血を流す人間が上に立つという考えは立派ですが、なかなかそれを実践できる人は多くないと思います。
ニュータイプが単にパイロット適性の高い人だと言われるのは、これも時代の流れなのでしょうか。
ガンダムという機体の名前は延々と受け継がれていき、今ではファーストからもう40年が経過したことも驚きです。
カミーユさんのお父さんもシーブックさんのお母さんも仕事人間でしたが、色々な意味で雲泥の差でしょうか。
正規軍人が唐突に出てきたものの、その抑揚のきいたお声で中の人が若本さんだったのは一瞬でわかりました。
男性がらみで寝返ってきたアンナマリーさんは、レコアさんの逆パターンということで理解しておけばいいのかも。
敵機が真っ黒いのは特殊部隊らしいですが、黒というカラーリングはガンダムマーク2のティターンズカラーを思い出します。
敵になったり味方になったりするセシリーさんが少しぶれすぎのような気もしますが、それよりも再会できて喜ぶべきでしょうか。
戦争はいけないとわかっていても、兵器を作ったらどうしても戦いが起こってしまうのでしょうか。
Zでは毒ガス攻撃が何度か行われましたが、今回のバグはますます直接的な被害を出してきました。
この後のVガンダムではギロチンによる処刑シーンもあり、あえて残虐な映像を見せて戦争の愚かさを知らしめようという意図があるのかも。
今回のラスボスであるラフレシアさんは、これまでのラスボス機体に比べると異質の形を取っているように思えます。
F91の分身はVガンダムの光の翼とともに(好きな機体の一つである)デスティニーガンダムに受け継がれる要素だったりします。
限られた時間の中で強力な個性を見せたF91はよかった一方で、カロッゾさんの所業は何の弁護もしようがありません。
大量破壊兵器を見せられた後で「機械は使い方次第」と感動の再会を演出したのは見事としか言いようがありません。
逆シャアで人の心の光を見せたはずが、またも戦ってしまったのはやはり人の業なのかもしれません。
この後はVガンダムで宇宙世紀が一段落し、大体数年に1つのペースで新シリーズが作られることになりますが……
6月の残りでVガンダムを見て、∀、Gレコを見ていたら、そのうち三国創傑伝のアニメ化とプラモデルの一般販売がなされることを期待します。
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