- 2017-07-25 :
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
【アニメ感想】劇場版公開直前に「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ」を見ました!
昨年にFate/Zeroを見てからFateシリーズに本格的にはまり、そのままUBWやスタジオディーン版の旧Fateなどいろいろな作品を見てきました。
昨年(2016年)末に1期を見て放置していたプリズマ☆イリヤ(以下プリヤ)も、2期視聴をきっかけに先が気になってついに最新の4期までたどり着きました。
ドライはドイツ語で「3」ですが、3期ではないのがちょっとややこしいところかもしれません。
この前に見た3期は前半が殆ど日常パートでした。
対して4期は序盤から戦闘ありのシリアスなお話が中心となっています。
これまで断片的にしか語られてこなかった美遊さんについて、本格的に彼女の過去に触れる、そんなお話ではないかと思うとともに、3期までは長い長い序章だったのではないかという印象です。
冒頭からオリジナルの敵が2人も登場して、声優さんは白石涼子さんや釘宮理恵さんといった有名なお方で、製作者サイドの気合を感じます。
釘宮さんについては語りだすときりがないので省略しますが、白石さんについてはバゼットさん役の生天目さん(及び青セイバーさんことアルトリアさん役の川澄さん)とともに(3人がメインキャラとして出演している)「ワイルドアームズ4」を思い出すのは私だけでしょうか。
敵味方にオリジナルキャラが続々と登場するのが魅力的ですが、一方でFate出典のキャラクターも負けずに大暴れします。
3期で死闘を繰り広げた金色の人に加えて原作では彼のマスターでもあった「麻婆」のあの人がぼったくりのラーメン屋さんを経営していたのは思わず笑みがこぼれます。
また、2期で美遊さんがある人を「お兄ちゃん」と呼んでいたことがありますが、その伏線も4期で回収されることとなりました。
4期ではシリアスなお話が続き、3期前半とはまったく別物です。
戦闘は迫力がありましたし、イリヤさんやクロさんや美遊さんを互いにどう思っているのかがよくわかってとてもよかったです。
それでは、お話を少しまとめた後「完走した感想」を書ければいいなと思います。
【全話まとめ】
1話「銀色に沈む街」
美遊のおかげで夏休みの宿題にめどがついたイリヤたち。
イリヤと美遊との絡みに変な誤解を覚える美々さんが素敵過ぎます。
そして、イリヤを家に送っていった美遊はそのまま一緒に食事をいただくことになりました。
イリヤをおもちゃと言いかけるルビーさん。
平和な日常に喜びを感じていたイリヤの前に、凛、ルヴィアが呼びにきます。
戦いで出来上がったはずのクレーターがなくなっていたのが気にかかります。
現場にやって来たイリヤたちはバゼットと合流します。
突然現われた2人の女性(アンジェリカ、ベアトリス)はいきなりイリヤたちに襲い掛かってきます。
圧倒的な力を見せた2人は「戻りたくない」という美遊を連れて向こうの世界へと去っていきます。
美遊を追いかけて一人で雪の降る世界(平行世界)へとやって来たイリヤさん。
巨大なクレーターに気づいたイリヤは、ようやく自分が違う世界に来ていることに気づきます。
泣き出したイリヤの前に現れたのは、胸に「田中」と書かれた体操服姿の女の子でしたが、彼女はイリヤよりも困った女の子だったようです。
2話「邂逅と再会」
公園で突然であったベアトリスさん。
彼女はカードを取り込んで腕を巨大化して問答無用で殴りかかってきます。
イリヤは田中さんを伴って逃走を図りますが、直ぐに追い込まれてしまいました。
ベアトリスは「エインズワース」のドールの一人と名乗りますがすぐに去って行きます。
田中さんの役目は「エインズワース」の一族を滅ぼすことなのだとか。
目的が同じことから、イリヤは彼女と行動を共にすることとなりましたが、目的地がわかりません。
空腹で倒れた田中さんを助けたのはラーメン屋さんのおじさんでした。
おじさんの出したのは激辛の「麻婆豆腐」でしたが何とか食べることに成功します。
なお、大穴(クレーター)はガス爆発によるものなのだとか。
実は、麻婆ラーメンの代金を持っていなかったイリヤさん。
金色の少年(ギル)に代金を立て替えてもらうことで事なきを得ます。
彼によるとエインズワース家は美遊を聖杯にすえて聖杯戦争を起こしたとのこと。
ギルに伴われてクレーターの奥へ向かうイリヤと田中さん。
電車ごっこで敵陣に乗り込む3人がシュールです。
何も無いはずの場所には美しいお城が広がっていました。
お城を探索するイリヤたちはアンジェリカを尾行します。
牢獄につながれた男は美遊の兄を名乗り、自分がエインズワースとの戦いに敗れたことを告げます。
友達を助け出すと宣言するイリヤはお兄さんを助け出そうとしますが、その前に黄金の鎧をまとったアンジェリカが立ちはだかります。
3話「君の本当の敵」
立ちはだかるアンジェリカから剣を「返却」してもらったギルくん。
美遊が城の中央にいると聞いたイリヤは、ギルくんがアンジェリカと戦う間に、戦闘を離脱します。
一方、イリヤと田中さんの前にはベアトリスが立ちはだかり、田中さんはあっさりと倒されてしまいます。
イリヤは田中さんを助けようとしますが、圧倒的な実力の前に蹴散らされます。
「ガラクタ」の中からルビーを手にし、変身を遂げたイリヤはベアトリスと戦い、一方でギルくんもまたアンジェリカと戦います。
カードをインストールしたイリヤですが、格上の力を使うベアトリスにはは通用しないようですが、鎖を取り戻したギルくんはアンジェリカを圧倒します。
イリヤをかばってボロボロになった田中さんを連れて一旦退却することに。
執拗にイリヤに攻撃を仕掛けるベアトリスを制した男こそが、エインズワース家の当主であり「君の本当の敵」とのこと。
今は敵わない状態ではあっても美遊をいつか助け出すと誓い、城を後にするイリヤなのでした。
4「弱虫の妹へ」
エインズワースの城から脱出したイリヤの前に、クロとバゼットが現われます。
安心しきったイリヤは気を失い、学校の保健室で目を覚まします。
宝具の直撃を受けても普通に無事な田中さんは一体何者なのでしょうか。
状況を整理すると、イリヤたちがいるのは美遊のいる「平行世界」とのこと。
敵はギル様のカードを使うアンジェリカと雷神トールの力を操るベアトリスの2名とのこと。
現状を打破するのはイリヤだと、バゼットは自分の持つカードを託します。
ギルさんが出前を頼むと例のマーボーのおじさんがやってきます。
ラーメンに55000円はどう見てもぼったくりにしか見えません。
一方で、まったく食欲の無いイリヤに発破をかけるクロなのでした。
見知らぬ世界に弱音を吐くイリヤに「斬りつぶしてあげる」とクロさん。
一方、ギルくんに「カードとは何か」と尋ねるバゼットさん。
彼によるとカードは人間の「業」なのであり、英霊の意志をつぶした上での擬似召喚なのだとか。
ランサーと一体化したイリヤにもクロは敢然と挑みかかります。
クロは知らない世界でひとりぼっちの寂しさや敵への恐怖は美遊がかつて感じていたものだと告げ、自分たちは弱音を吐くべきではないと主張します。
人の願いは神様にだって届くと告げて力を使い果たして倒れたクロに熱烈な口付けをするイリヤなのでした。
5話「リトルレディ、襲来」
学校のストーブをつけて温まるイリヤたち。
ギルくんによると、クレーターは5年前に何者かが起こした災害の爪あとなのだとか。
一方で田中さんの生態や行動には謎が多く残ります。
校門のへいにぶら下がっている女の子(エリカ)を発見したイリヤさん。
「お姉ちゃん」と呼ばれたイリヤは喜びを隠せません。
エリカはやってきた田中さんと張り合った末におもらししてしまったようです。
学校の屋上にある温泉に入る一同。
田中さんはイリヤと出会う前の記憶が殆ど無いようです。
一方で、エインズワースを滅ぼすためには自分がどうなっても構わないとのこと。
エリカと田中さんは犬猿の仲のようです。
パパが迎えに来たと飛び出していくエリカさん。
サファイアからの連絡によると、パパこそが「本当の敵」だったのです。
6話「凍てつく敵意」
エリカのパパ「ダリウス」は今回の事件の首謀者でした。
突然周辺を凍らせてイリヤと対面した彼は美遊について語りだします。
舞台、役者という言葉を使う彼の狙いは一体なんなのでしょうか。
結界を破壊した田中さんは、ダリウスと対面します。
イリヤはクロ、バゼットとともにダリウス攻撃を仕掛けますがまったく通用しません。
何も出来ないまま、ダリウスは娘と共に立ち去っていきました。
例のラーメンを食べて戻ってきたギルくん。
ダリウスは、ほぼ全ての原典を持っているというギルくんですら知らない宝具を持っているようです。
そして、その宝具を打ち破った田中さんは一体何者なのでしょうか。
美遊を組み伏せてその血から物語をつむぐダリウスさん。
刻まれた物語には「田中」「イリヤ」の名前が有りました。
世話を焼き、頭を撫でられて喜ぶエリカを抱きしめ、いびつな子だと一言。
そして、目を覚ましたクロはイリヤの姿が無いことに気づきます。
7話「人形とぬいぐるみ」
気がついたらぬいぐるみになっていたイリヤさん。
一方、イリヤがいなくなったことに気づいたクロ、バゼットはギルくんを尋ねます。
ギルくんによると、紛失した見えなくなる布を使ってイリヤを拉致したのではないかと推測しますが……
イリヤ誘拐の首謀者であるエリカは、彼女を洗脳しようとしていました。
洗脳に立ち向かった結果、意識はぬいぐるみに(体は人形に)なったというのですから驚きです。
エリカによればぬいぐるみになれば美遊と一緒にいられるようですが……
イリヤの体だけを美遊に持っていくエリカたち。
一方、気合でぬいぐるみのまま動き出したイリヤは体の元へと向かいますが、途中でベアトリスにぐりぐりされて、そのままお持ち帰りされてしまいます。
どうやら彼女は「ジュリアン」と呼ばれる男にぞっこんのようです。
花占いの要領でぬいぐるみの首を次々と引き抜くベアトリスさん。
イリヤのピンチに現われたのは、メイド服姿の凛、ルヴィアだったのです。
一方、イリヤの体と再会した美遊は泣き出してしまいます。
ぬいぐるみを捨てようとする凛たちに反撃するベアトリス。
ようやく破壊系乙女から脱出したイリヤは言葉まで発しますが、凛たちは意識を乗っ取られているようです。
「しゃべるゴミ」として切り裂かれそうになったイリヤはそのまま逃走することになりました。
屋根裏でサファイアと再会したイリヤさん。
サファイアを手に取った彼女はぬいぐるみのままで変身することに成功します。
これで戦えるかどうかは別ですが……
8話「人と道具」
ぬいぐるみの姿のまま変身したイリヤは、操られた凛、ルヴィアと戦うことに。
サファイアによると、2人の体には擬似人格を入れられ、意識はぬいぐるみの中に囚われているとのこと。
肉体を傷つければ意識が戻ろうとするらしいのですが、力の落ちたイリヤでは有効打を与えることはできないようです。
イリヤの体を傷つけようとするエリカさん。
戦闘態勢に入った凛たちはサーヴァントカードを使ってきました。
自分の体と再会したイリヤは元に戻ろうとしますがうまくいきません。
アンジェリカの人間を道具とする発想に憤るイリヤさん。
彼女はエインズワースはある「悲願」のために動いていると反論します。
ばらばらにされたイリヤですが、首だけで元の体に打撃を与えて元に戻ります。
イリヤは意識を奪われた凛、ルヴィアと戦闘を開始します。
対するエインズワースの魔術は「置換」魔術とのこと。
アンジェリカは3対1の状況に苦戦するイリヤに対して「この世界の敵」だと吐き捨てます。
ギルくんはイリヤを助けるためには覚悟が必要だと一言。
エインズワースの目的は聖杯による「世界の救済」とのこと。
イリヤは世界を殺すか、一人を殺すかの選択を強いられるのでした。
9話「イリヤの選択」
エインズワースの目的は美遊を使うことによって世界を救済することでした。
星のマナは枯れはじめ、発生した未知の粒子はあらゆる生命にとっては猛毒でしかなかったのです。
彼らの願いは、人類を新世界においても生存できるように置き換えることだったのです。
改めて、美遊か人類かの選択を強いられるイリヤさん。
アサシンのカードによって戦線を離脱した彼女はいまだに状況を整理することが出来ませんでした。
困惑するイリヤに対して「前を向いてほしい」と語るサファイアさん。
圧倒的な力を持つアンジェリカがイリヤに再び迫ります。
イリヤの危機を知った美遊はエリカに詰め寄りますが、そこにダリウスが現われます。
「女の子の命は地球より重い」
現われたクロはなじみのない世界よりも美遊を選ぶと告げます。
アンジェリカに挑みかかるものの、操られた凛、ルヴィアが立ちはだかります。
娘のお尻を叩いて「おしおき」するダリウスさん。
やめてほしいと嘆願する美遊に対して自分の目で見て来いと一言。
イリヤ、クロはアンジェリカたちの前に苦戦を強いられます。
間違っているとしても世界を選べないとクロさん。
正義の味方になろうとした人は一人のために全てを捨てたと一言。
果敢に挑みかかるクロは接近戦を挑みますが、力尽きてしまいます。
クロをかばったイリヤはアサシンの分身によるものでした。
イリヤは美遊だけではなく、クロをも失いたくないと告ます。
そして、美遊も世界も両方を救うのだと宣言するイリヤなのでした。
10話「姫の元へ」
「美遊も、世界も、両方救う!」
初めから片方だけにしぼるのは間違いだったと告げるイリヤさん。
クロはそんな夢みたいな世界こそが聖杯に託すべき願いだと続けます。
イリヤの言葉に希望を感じて涙を流す美遊さん。
ダリウスはそれに対して「希望は最悪の毒」と高らかに宣言します。
突然現われたギルくんがアンジェリカの動きを封じ、バゼットとの連携が凛、ルヴィアを元に戻します。
クロは美遊のいる塔を射抜き、イリヤはついに美遊と再会を果たします。
イリヤはセイバーのカードで切りかかり、さらにルールブレイカーをダリウスに打ち込んでダメージを与えます。
アンジェリカ、ベアトリスが立ちはだかるなか、美遊もまたサファイアをまとって変身します。
城が岩山に戻っていくなか、何かいやな予感のするクロさん。
自分は友達なのかと問うエリカに対して、美遊はそれを拒否します。
人質がいると続けるアンジェリカですが、美遊の兄はギルくんに救出されたようです。
「たかが器が未来を語るな」
人の手に余る巨大な立方体を生成する謎の少年。
彼こそはダリウスの息子であるジュリアンとのこと。
人は滅びる為に生まれたと語るジュリアンさん。
エインズワースの悲願は自分とエリカとで成し遂げると告げます。
「神話を一節進める」と告げたジュリアンは泥を人型へと変化させますが、これらは一体一体が英霊とのこと。
ジュリアンは美遊に対し、災害を止めたいのなら自分の元に戻って来いと一言。
その手を取ろうとする美遊を止めたイリヤは、英霊による集中砲撃を受けます。
そして現われた美遊の兄の正体は士郎だったのです。
11話「独りじゃない」
一同のピンチの前に現れたのは、美遊の兄を名乗る(平行世界の)士郎でした。
「正義の味方」であるジュリアンに対し妹のために「悪」をなすと刃を向ける士郎さん。
立ちはだかるアンジェリカに対して投影魔術を発動する士郎に、クロは助力することを選びます。
かつて(2期で)美遊が士郎を兄と呼んだことを思い出したイリヤさん。
クロ、イリヤに続き、バゼット、凛、ルヴィアもまた戦いに参加します。
彼らの姿に、妹が今は一人ではないことを実感する士郎なのでした。
士郎はクロとの連携でアンジェリカを打ち破り、ジュリアンの下へとたどり着きます。
彼の前に立ちはだかったのはベアトリスと黒い女(桜)だったのです。
アーチャーのカードを纏った美遊は桜との会話は無理と悟り、彼女と戦うことになりましたがカードに意識を乗っ取られそうになります。
美遊から「半身」である自らのカードを回収したギルくん。
士郎の姿となり桜を退けたジュリアンに対し、ギルくんはベアトリスを退けて立ちはだかります。
一方で、イリヤとクロは無数の泥の英雄に苦戦を強いられてしまいます。
凛は士郎の回復が間に合わないことからイリヤたちに逃げるようにと指示します。
しかし、イリヤはは凛に治療を続けるようにと一言。
「私は逃げない!」とエクスカリバーを放ちます。
12話(終)「繋いだ奇跡」
ひとり学校に放置された田中さんは校内をさまよっていました。
無数の泥の英雄と対峙するイリヤはただまっすぐに未来を見つめます。
その様子を見た凛はそんな少女の願いが「正義」であると考えます。
泥と一体化したエリカは扉を開くことに失敗します。
ギルくんの言い残した「聖杯は2つ必要」という言葉をかみ締めるジュリアン。
絶体絶命の危機に対してもただひたすらに前を見つめるイリヤには撤退の文字は有りません。
クロによると田中さんの投げ入れた剣には泥を払う力があるとのこと。
剣を手に取ったイリヤは泥の根源へ一直線に突き進みます。
イリヤは立方体を破壊して美遊を救い出し、自らの勝利を確信します。
エリカとともにその場を去るジュリアンはベアトリスにイリヤの追撃を指示します。
士郎はイリヤたちを助けますが、凛に魔力が絶望的に足りず、士郎は長くは持たないとのこと。
バゼットから大空洞の中に落ちていた宝石を受け取った凛は「宝石魔術の奇跡」で士郎を復活させることに成功します。
イリヤの使った剣は突然手に変化を始めるというわからない状況に。
士郎の家に移動するイリヤたちは、廃棄されたアンジェリカも一緒に連れて行くことになりました。
一方で、カードを取り戻したギルくんは戦いの途中から姿を消してしまったようです。
士郎の家にやってきた一同はまずはお風呂に入って汗を流します。
なお、剣が変化した腕は田中さんのもので、彼女を迎えに行くことに。
片腕を分離させていた田中さんは一体何者なのでしょうか。
和風美人でお兄ちゃんっに髪を結ってもらう美遊さん。
イリヤは友達が出来たと自分のことを語る美遊にうれしさを感じます。
一度落としたブレスレットを手渡すイリヤを見て、妹に友達が出来たことを喜ぶ士郎なのでした。
【完走した感想】
冒頭からの戦闘(と豪華キャスト)、そして一人見知らぬ世界に飛ばされたイリヤさんという幕開けに先が気になって、どんどんと先に進んでしまいました。
1~3期とは異なって敵味方にオリジナルキャラが数多く登場しますが、うまい具合にSNやHA出典のキャラや世界観と交じり合って、違和感が無いのはすごいです。
アニメとしては一応一区切りついているのですが、ドライはまだ終わっていないようなので、できれば5期を期待したいのですが……
1話2話と戦闘が続き、3期前半(6話途中まで日常パート)との落差を感じずにはいられません。
謎の多い「田中」さんはエインズワースを滅ぼすと言い出し、なにやら因縁を感じます。
殺伐とした中だと、麻婆神父の綺礼さんの登場という小ネタがある意味癒しなのかもしれません。
3期で戦ったギルくんとは目的の一致から共闘することになり、いつまで彼が行動を共にするのかわかりませんが、ちょっとうれしいです。
アンジェリカさんとの戦闘では「雑種」という言葉をしっかりと使ってくれたところも良かったかと思います。
また、美遊さんのお兄さんを名乗るお声が、どう見ても士郎さんにしか聞こえず、2期で「お兄ちゃん」と言っていたことをふと思い出します。
エインズワースの城から脱出したイリヤさんたちは、クロさんやバゼットさんたちと再会することになりました。
意気消沈するイリヤさんに果敢に打ちかかるクロさんの、美遊さんへの思いは、後半の「世界よりも一人の女の子を選ぶ」という言葉を含めて心を打ちます。
再び登場した麻婆神父さんのぼったくりぶりの一方で、カードが「擬似召喚」であるという意味深なお話もありました。
謎の女の子のエリカさんは、敵ボスのダリウスさんの娘でした。
ギルさんですら知らない宝具を打ち破った田中さんはやはり只者ではないと思います。
美遊さんから血を抜き出して何かをしているダリウスさんは変態さんにしか見えません。
7話では、冒頭からいきなりイリヤさんがぬいぐるみになっていて驚きました。
エリカさんはどうやら善悪の判断が付かないような感じでしょうか。
また、オープニングで堂々と登場していた凛さんやルヴィアさんも操られていた状態で登場して、懐かしい気持ちがする一方で、ジュリアンさんに思いを寄せるベアトリスさんがちょっと恐いです。
サファイアさんと再会し、イリヤさんはいろいろあって元の体に戻ることができました。
この後続けてアンジェリカさんとのバトルに入りますが、ここでエインズワース家の目的が「聖杯による世界の救済」にあることが判明しました。
一人の女の子を取るか、世界を取るかという問い掛けに対して、迷い無く後者を選択するクロさんにすがすがしさすら感じます。
世界も、美遊さんをも両方救うという「理想論」にたどり着いたイリヤさん。
4期では迷いや戸惑いを覚えることが多かったイリヤさんですが、ようやく彼女らしくなったなと思ってどこかうれしくなってきます。
このあとの美遊さんとの再会も、涙を流すことはなかったもののそれなりに感動しました。
ダリウスさんにルールブレイカーを打ち込んで勝負がついたかと思っていましたが、ここで今まで名前だけの登場だったジュリアンさんが登場します。
彼はダリウスさんの息子でエリカさんのお兄さんとのことですが、公式サイトには「美遊の兄」と書かれていてちょっと困惑してしまいます。
一方で、ようやく牢から「出所」した美遊さんのお兄さんはやっぱり士郎さんでした。
平行世界の士郎さんは美遊さんのお兄さんである一方で、SNと同じ投影魔術の使い手でした。
ただ、たった一人の妹さんの為に戦う彼は、SNの「正義の味方」であろうとする士郎さんとは別物だとわかります。
アンジェリカさんとの戦いはSNのオマージュ的なところもあってよかったと思いますが、士郎さんにダメージを与えた黒い女性はそのお声からSNに出てくる桜さんだと思われますが、どうなのでしょうか。
イリヤさんの、最後までまっすぐに未来を見つめる態度はいいなと思います。
そんな彼女の意思に応えるかのように剣が投げ入れられて戦いは一旦決着がついて一区切りついたと思います。
泥を払う剣が田中さんの腕というオチは驚きましたが、これで彼女は人間ではないことはほぼ確定だと思われます。
戦いを終えたイリヤさんたちは本拠地を士郎さんの家へと移しました。
こちらの士郎さんの家はSNでおなじみの衛宮家なので懐かしい気がします。
美遊さんは黒髪だけあって和服がとても似合っていましたし、女の子らしい表情や笑顔が戻ってよかったと思います。
士郎さんと美遊さんが自分達の過去について話しだしましたが、この内容は劇場版ということでいいのでしょうか。
映画については近場(隣県含む)に上映される劇場が存在しなかったので見ることは出来なさそうです。
遠い場所から映画の成功とドライ終了までのアニメ放送を夢見て筆を置こうと思います。
【声優さんの交代について】(2017年7月27日追記)
サファイア役の松来さんの逝去にともない、4期ではサファイアさんをかがずさん(ドラえもんのしずかちゃん役、ここたまのおシャキさん役など)が演じています。
かがずさんの演技は松来さんのそれと比べてもほとんど違和感がなく、1期からずっと見てきた私自身もご指摘いただくまで(声優さんの交代には)気が付きませんでした。
改めて松来さんのご冥福と、違和感なく見事に演じきったかがずさんへの感謝を述べて感想を締めくくりたいと思います。
【終わりに】
2~4期を9月までに見るのが目標だったのですが、気がついたら7月で4期まで完走してしまいました。
次はけいおん2期でも見ようかと思っていた一方で、秋アニメに妙に続編が多いのが気にかかります。
・おそ松さん
・クラシカロイド
・血界戦線
・食戟のソーマ
・鬼灯の冷徹
・干物妹!うまるちゃん
・結城友奈は勇者である
・ラブライブサンシャイン
とりあえず、今月の残りから来月にかけて、ブログ開設以前の放送だった「食戟のソーマ」1期を見て、9月に血界戦線(とできれば鬼灯の冷徹)を見ることになりそうです。
あと、けいおんの2期や、ソーマさんと同じく1期感想がない「七つの大罪」「アルスラーン戦記」(ほか、赤髪の白雪姫など)あたりも見たいのですが、そろそろ時間的に厳しいかも知れません。
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昨年(2016年)末に1期を見て放置していたプリズマ☆イリヤ(以下プリヤ)も、2期視聴をきっかけに先が気になってついに最新の4期までたどり着きました。
ドライはドイツ語で「3」ですが、3期ではないのがちょっとややこしいところかもしれません。
この前に見た3期は前半が殆ど日常パートでした。
対して4期は序盤から戦闘ありのシリアスなお話が中心となっています。
これまで断片的にしか語られてこなかった美遊さんについて、本格的に彼女の過去に触れる、そんなお話ではないかと思うとともに、3期までは長い長い序章だったのではないかという印象です。
冒頭からオリジナルの敵が2人も登場して、声優さんは白石涼子さんや釘宮理恵さんといった有名なお方で、製作者サイドの気合を感じます。
釘宮さんについては語りだすときりがないので省略しますが、白石さんについてはバゼットさん役の生天目さん(及び青セイバーさんことアルトリアさん役の川澄さん)とともに(3人がメインキャラとして出演している)「ワイルドアームズ4」を思い出すのは私だけでしょうか。
敵味方にオリジナルキャラが続々と登場するのが魅力的ですが、一方でFate出典のキャラクターも負けずに大暴れします。
3期で死闘を繰り広げた金色の人に加えて原作では彼のマスターでもあった「麻婆」のあの人がぼったくりのラーメン屋さんを経営していたのは思わず笑みがこぼれます。
また、2期で美遊さんがある人を「お兄ちゃん」と呼んでいたことがありますが、その伏線も4期で回収されることとなりました。
4期ではシリアスなお話が続き、3期前半とはまったく別物です。
戦闘は迫力がありましたし、イリヤさんやクロさんや美遊さんを互いにどう思っているのかがよくわかってとてもよかったです。
それでは、お話を少しまとめた後「完走した感想」を書ければいいなと思います。
【全話まとめ】
1話「銀色に沈む街」
美遊のおかげで夏休みの宿題にめどがついたイリヤたち。
イリヤと美遊との絡みに変な誤解を覚える美々さんが素敵過ぎます。
そして、イリヤを家に送っていった美遊はそのまま一緒に食事をいただくことになりました。
イリヤをおもちゃと言いかけるルビーさん。
平和な日常に喜びを感じていたイリヤの前に、凛、ルヴィアが呼びにきます。
戦いで出来上がったはずのクレーターがなくなっていたのが気にかかります。
現場にやって来たイリヤたちはバゼットと合流します。
突然現われた2人の女性(アンジェリカ、ベアトリス)はいきなりイリヤたちに襲い掛かってきます。
圧倒的な力を見せた2人は「戻りたくない」という美遊を連れて向こうの世界へと去っていきます。
美遊を追いかけて一人で雪の降る世界(平行世界)へとやって来たイリヤさん。
巨大なクレーターに気づいたイリヤは、ようやく自分が違う世界に来ていることに気づきます。
泣き出したイリヤの前に現れたのは、胸に「田中」と書かれた体操服姿の女の子でしたが、彼女はイリヤよりも困った女の子だったようです。
2話「邂逅と再会」
公園で突然であったベアトリスさん。
彼女はカードを取り込んで腕を巨大化して問答無用で殴りかかってきます。
イリヤは田中さんを伴って逃走を図りますが、直ぐに追い込まれてしまいました。
ベアトリスは「エインズワース」のドールの一人と名乗りますがすぐに去って行きます。
田中さんの役目は「エインズワース」の一族を滅ぼすことなのだとか。
目的が同じことから、イリヤは彼女と行動を共にすることとなりましたが、目的地がわかりません。
空腹で倒れた田中さんを助けたのはラーメン屋さんのおじさんでした。
おじさんの出したのは激辛の「麻婆豆腐」でしたが何とか食べることに成功します。
なお、大穴(クレーター)はガス爆発によるものなのだとか。
実は、麻婆ラーメンの代金を持っていなかったイリヤさん。
金色の少年(ギル)に代金を立て替えてもらうことで事なきを得ます。
彼によるとエインズワース家は美遊を聖杯にすえて聖杯戦争を起こしたとのこと。
ギルに伴われてクレーターの奥へ向かうイリヤと田中さん。
電車ごっこで敵陣に乗り込む3人がシュールです。
何も無いはずの場所には美しいお城が広がっていました。
お城を探索するイリヤたちはアンジェリカを尾行します。
牢獄につながれた男は美遊の兄を名乗り、自分がエインズワースとの戦いに敗れたことを告げます。
友達を助け出すと宣言するイリヤはお兄さんを助け出そうとしますが、その前に黄金の鎧をまとったアンジェリカが立ちはだかります。
3話「君の本当の敵」
立ちはだかるアンジェリカから剣を「返却」してもらったギルくん。
美遊が城の中央にいると聞いたイリヤは、ギルくんがアンジェリカと戦う間に、戦闘を離脱します。
一方、イリヤと田中さんの前にはベアトリスが立ちはだかり、田中さんはあっさりと倒されてしまいます。
イリヤは田中さんを助けようとしますが、圧倒的な実力の前に蹴散らされます。
「ガラクタ」の中からルビーを手にし、変身を遂げたイリヤはベアトリスと戦い、一方でギルくんもまたアンジェリカと戦います。
カードをインストールしたイリヤですが、格上の力を使うベアトリスにはは通用しないようですが、鎖を取り戻したギルくんはアンジェリカを圧倒します。
イリヤをかばってボロボロになった田中さんを連れて一旦退却することに。
執拗にイリヤに攻撃を仕掛けるベアトリスを制した男こそが、エインズワース家の当主であり「君の本当の敵」とのこと。
今は敵わない状態ではあっても美遊をいつか助け出すと誓い、城を後にするイリヤなのでした。
4「弱虫の妹へ」
エインズワースの城から脱出したイリヤの前に、クロとバゼットが現われます。
安心しきったイリヤは気を失い、学校の保健室で目を覚まします。
宝具の直撃を受けても普通に無事な田中さんは一体何者なのでしょうか。
状況を整理すると、イリヤたちがいるのは美遊のいる「平行世界」とのこと。
敵はギル様のカードを使うアンジェリカと雷神トールの力を操るベアトリスの2名とのこと。
現状を打破するのはイリヤだと、バゼットは自分の持つカードを託します。
ギルさんが出前を頼むと例のマーボーのおじさんがやってきます。
ラーメンに55000円はどう見てもぼったくりにしか見えません。
一方で、まったく食欲の無いイリヤに発破をかけるクロなのでした。
見知らぬ世界に弱音を吐くイリヤに「斬りつぶしてあげる」とクロさん。
一方、ギルくんに「カードとは何か」と尋ねるバゼットさん。
彼によるとカードは人間の「業」なのであり、英霊の意志をつぶした上での擬似召喚なのだとか。
ランサーと一体化したイリヤにもクロは敢然と挑みかかります。
クロは知らない世界でひとりぼっちの寂しさや敵への恐怖は美遊がかつて感じていたものだと告げ、自分たちは弱音を吐くべきではないと主張します。
人の願いは神様にだって届くと告げて力を使い果たして倒れたクロに熱烈な口付けをするイリヤなのでした。
5話「リトルレディ、襲来」
学校のストーブをつけて温まるイリヤたち。
ギルくんによると、クレーターは5年前に何者かが起こした災害の爪あとなのだとか。
一方で田中さんの生態や行動には謎が多く残ります。
校門のへいにぶら下がっている女の子(エリカ)を発見したイリヤさん。
「お姉ちゃん」と呼ばれたイリヤは喜びを隠せません。
エリカはやってきた田中さんと張り合った末におもらししてしまったようです。
学校の屋上にある温泉に入る一同。
田中さんはイリヤと出会う前の記憶が殆ど無いようです。
一方で、エインズワースを滅ぼすためには自分がどうなっても構わないとのこと。
エリカと田中さんは犬猿の仲のようです。
パパが迎えに来たと飛び出していくエリカさん。
サファイアからの連絡によると、パパこそが「本当の敵」だったのです。
6話「凍てつく敵意」
エリカのパパ「ダリウス」は今回の事件の首謀者でした。
突然周辺を凍らせてイリヤと対面した彼は美遊について語りだします。
舞台、役者という言葉を使う彼の狙いは一体なんなのでしょうか。
結界を破壊した田中さんは、ダリウスと対面します。
イリヤはクロ、バゼットとともにダリウス攻撃を仕掛けますがまったく通用しません。
何も出来ないまま、ダリウスは娘と共に立ち去っていきました。
例のラーメンを食べて戻ってきたギルくん。
ダリウスは、ほぼ全ての原典を持っているというギルくんですら知らない宝具を持っているようです。
そして、その宝具を打ち破った田中さんは一体何者なのでしょうか。
美遊を組み伏せてその血から物語をつむぐダリウスさん。
刻まれた物語には「田中」「イリヤ」の名前が有りました。
世話を焼き、頭を撫でられて喜ぶエリカを抱きしめ、いびつな子だと一言。
そして、目を覚ましたクロはイリヤの姿が無いことに気づきます。
7話「人形とぬいぐるみ」
気がついたらぬいぐるみになっていたイリヤさん。
一方、イリヤがいなくなったことに気づいたクロ、バゼットはギルくんを尋ねます。
ギルくんによると、紛失した見えなくなる布を使ってイリヤを拉致したのではないかと推測しますが……
イリヤ誘拐の首謀者であるエリカは、彼女を洗脳しようとしていました。
洗脳に立ち向かった結果、意識はぬいぐるみに(体は人形に)なったというのですから驚きです。
エリカによればぬいぐるみになれば美遊と一緒にいられるようですが……
イリヤの体だけを美遊に持っていくエリカたち。
一方、気合でぬいぐるみのまま動き出したイリヤは体の元へと向かいますが、途中でベアトリスにぐりぐりされて、そのままお持ち帰りされてしまいます。
どうやら彼女は「ジュリアン」と呼ばれる男にぞっこんのようです。
花占いの要領でぬいぐるみの首を次々と引き抜くベアトリスさん。
イリヤのピンチに現われたのは、メイド服姿の凛、ルヴィアだったのです。
一方、イリヤの体と再会した美遊は泣き出してしまいます。
ぬいぐるみを捨てようとする凛たちに反撃するベアトリス。
ようやく破壊系乙女から脱出したイリヤは言葉まで発しますが、凛たちは意識を乗っ取られているようです。
「しゃべるゴミ」として切り裂かれそうになったイリヤはそのまま逃走することになりました。
屋根裏でサファイアと再会したイリヤさん。
サファイアを手に取った彼女はぬいぐるみのままで変身することに成功します。
これで戦えるかどうかは別ですが……
8話「人と道具」
ぬいぐるみの姿のまま変身したイリヤは、操られた凛、ルヴィアと戦うことに。
サファイアによると、2人の体には擬似人格を入れられ、意識はぬいぐるみの中に囚われているとのこと。
肉体を傷つければ意識が戻ろうとするらしいのですが、力の落ちたイリヤでは有効打を与えることはできないようです。
イリヤの体を傷つけようとするエリカさん。
戦闘態勢に入った凛たちはサーヴァントカードを使ってきました。
自分の体と再会したイリヤは元に戻ろうとしますがうまくいきません。
アンジェリカの人間を道具とする発想に憤るイリヤさん。
彼女はエインズワースはある「悲願」のために動いていると反論します。
ばらばらにされたイリヤですが、首だけで元の体に打撃を与えて元に戻ります。
イリヤは意識を奪われた凛、ルヴィアと戦闘を開始します。
対するエインズワースの魔術は「置換」魔術とのこと。
アンジェリカは3対1の状況に苦戦するイリヤに対して「この世界の敵」だと吐き捨てます。
ギルくんはイリヤを助けるためには覚悟が必要だと一言。
エインズワースの目的は聖杯による「世界の救済」とのこと。
イリヤは世界を殺すか、一人を殺すかの選択を強いられるのでした。
9話「イリヤの選択」
エインズワースの目的は美遊を使うことによって世界を救済することでした。
星のマナは枯れはじめ、発生した未知の粒子はあらゆる生命にとっては猛毒でしかなかったのです。
彼らの願いは、人類を新世界においても生存できるように置き換えることだったのです。
改めて、美遊か人類かの選択を強いられるイリヤさん。
アサシンのカードによって戦線を離脱した彼女はいまだに状況を整理することが出来ませんでした。
困惑するイリヤに対して「前を向いてほしい」と語るサファイアさん。
圧倒的な力を持つアンジェリカがイリヤに再び迫ります。
イリヤの危機を知った美遊はエリカに詰め寄りますが、そこにダリウスが現われます。
「女の子の命は地球より重い」
現われたクロはなじみのない世界よりも美遊を選ぶと告げます。
アンジェリカに挑みかかるものの、操られた凛、ルヴィアが立ちはだかります。
娘のお尻を叩いて「おしおき」するダリウスさん。
やめてほしいと嘆願する美遊に対して自分の目で見て来いと一言。
イリヤ、クロはアンジェリカたちの前に苦戦を強いられます。
間違っているとしても世界を選べないとクロさん。
正義の味方になろうとした人は一人のために全てを捨てたと一言。
果敢に挑みかかるクロは接近戦を挑みますが、力尽きてしまいます。
クロをかばったイリヤはアサシンの分身によるものでした。
イリヤは美遊だけではなく、クロをも失いたくないと告ます。
そして、美遊も世界も両方を救うのだと宣言するイリヤなのでした。
10話「姫の元へ」
「美遊も、世界も、両方救う!」
初めから片方だけにしぼるのは間違いだったと告げるイリヤさん。
クロはそんな夢みたいな世界こそが聖杯に託すべき願いだと続けます。
イリヤの言葉に希望を感じて涙を流す美遊さん。
ダリウスはそれに対して「希望は最悪の毒」と高らかに宣言します。
突然現われたギルくんがアンジェリカの動きを封じ、バゼットとの連携が凛、ルヴィアを元に戻します。
クロは美遊のいる塔を射抜き、イリヤはついに美遊と再会を果たします。
イリヤはセイバーのカードで切りかかり、さらにルールブレイカーをダリウスに打ち込んでダメージを与えます。
アンジェリカ、ベアトリスが立ちはだかるなか、美遊もまたサファイアをまとって変身します。
城が岩山に戻っていくなか、何かいやな予感のするクロさん。
自分は友達なのかと問うエリカに対して、美遊はそれを拒否します。
人質がいると続けるアンジェリカですが、美遊の兄はギルくんに救出されたようです。
「たかが器が未来を語るな」
人の手に余る巨大な立方体を生成する謎の少年。
彼こそはダリウスの息子であるジュリアンとのこと。
人は滅びる為に生まれたと語るジュリアンさん。
エインズワースの悲願は自分とエリカとで成し遂げると告げます。
「神話を一節進める」と告げたジュリアンは泥を人型へと変化させますが、これらは一体一体が英霊とのこと。
ジュリアンは美遊に対し、災害を止めたいのなら自分の元に戻って来いと一言。
その手を取ろうとする美遊を止めたイリヤは、英霊による集中砲撃を受けます。
そして現われた美遊の兄の正体は士郎だったのです。
11話「独りじゃない」
一同のピンチの前に現れたのは、美遊の兄を名乗る(平行世界の)士郎でした。
「正義の味方」であるジュリアンに対し妹のために「悪」をなすと刃を向ける士郎さん。
立ちはだかるアンジェリカに対して投影魔術を発動する士郎に、クロは助力することを選びます。
かつて(2期で)美遊が士郎を兄と呼んだことを思い出したイリヤさん。
クロ、イリヤに続き、バゼット、凛、ルヴィアもまた戦いに参加します。
彼らの姿に、妹が今は一人ではないことを実感する士郎なのでした。
士郎はクロとの連携でアンジェリカを打ち破り、ジュリアンの下へとたどり着きます。
彼の前に立ちはだかったのはベアトリスと黒い女(桜)だったのです。
アーチャーのカードを纏った美遊は桜との会話は無理と悟り、彼女と戦うことになりましたがカードに意識を乗っ取られそうになります。
美遊から「半身」である自らのカードを回収したギルくん。
士郎の姿となり桜を退けたジュリアンに対し、ギルくんはベアトリスを退けて立ちはだかります。
一方で、イリヤとクロは無数の泥の英雄に苦戦を強いられてしまいます。
凛は士郎の回復が間に合わないことからイリヤたちに逃げるようにと指示します。
しかし、イリヤはは凛に治療を続けるようにと一言。
「私は逃げない!」とエクスカリバーを放ちます。
12話(終)「繋いだ奇跡」
ひとり学校に放置された田中さんは校内をさまよっていました。
無数の泥の英雄と対峙するイリヤはただまっすぐに未来を見つめます。
その様子を見た凛はそんな少女の願いが「正義」であると考えます。
泥と一体化したエリカは扉を開くことに失敗します。
ギルくんの言い残した「聖杯は2つ必要」という言葉をかみ締めるジュリアン。
絶体絶命の危機に対してもただひたすらに前を見つめるイリヤには撤退の文字は有りません。
クロによると田中さんの投げ入れた剣には泥を払う力があるとのこと。
剣を手に取ったイリヤは泥の根源へ一直線に突き進みます。
イリヤは立方体を破壊して美遊を救い出し、自らの勝利を確信します。
エリカとともにその場を去るジュリアンはベアトリスにイリヤの追撃を指示します。
士郎はイリヤたちを助けますが、凛に魔力が絶望的に足りず、士郎は長くは持たないとのこと。
バゼットから大空洞の中に落ちていた宝石を受け取った凛は「宝石魔術の奇跡」で士郎を復活させることに成功します。
イリヤの使った剣は突然手に変化を始めるというわからない状況に。
士郎の家に移動するイリヤたちは、廃棄されたアンジェリカも一緒に連れて行くことになりました。
一方で、カードを取り戻したギルくんは戦いの途中から姿を消してしまったようです。
士郎の家にやってきた一同はまずはお風呂に入って汗を流します。
なお、剣が変化した腕は田中さんのもので、彼女を迎えに行くことに。
片腕を分離させていた田中さんは一体何者なのでしょうか。
和風美人でお兄ちゃんっに髪を結ってもらう美遊さん。
イリヤは友達が出来たと自分のことを語る美遊にうれしさを感じます。
一度落としたブレスレットを手渡すイリヤを見て、妹に友達が出来たことを喜ぶ士郎なのでした。
【完走した感想】
冒頭からの戦闘(と豪華キャスト)、そして一人見知らぬ世界に飛ばされたイリヤさんという幕開けに先が気になって、どんどんと先に進んでしまいました。
1~3期とは異なって敵味方にオリジナルキャラが数多く登場しますが、うまい具合にSNやHA出典のキャラや世界観と交じり合って、違和感が無いのはすごいです。
アニメとしては一応一区切りついているのですが、ドライはまだ終わっていないようなので、できれば5期を期待したいのですが……
1話2話と戦闘が続き、3期前半(6話途中まで日常パート)との落差を感じずにはいられません。
謎の多い「田中」さんはエインズワースを滅ぼすと言い出し、なにやら因縁を感じます。
殺伐とした中だと、麻婆神父の綺礼さんの登場という小ネタがある意味癒しなのかもしれません。
3期で戦ったギルくんとは目的の一致から共闘することになり、いつまで彼が行動を共にするのかわかりませんが、ちょっとうれしいです。
アンジェリカさんとの戦闘では「雑種」という言葉をしっかりと使ってくれたところも良かったかと思います。
また、美遊さんのお兄さんを名乗るお声が、どう見ても士郎さんにしか聞こえず、2期で「お兄ちゃん」と言っていたことをふと思い出します。
エインズワースの城から脱出したイリヤさんたちは、クロさんやバゼットさんたちと再会することになりました。
意気消沈するイリヤさんに果敢に打ちかかるクロさんの、美遊さんへの思いは、後半の「世界よりも一人の女の子を選ぶ」という言葉を含めて心を打ちます。
再び登場した麻婆神父さんのぼったくりぶりの一方で、カードが「擬似召喚」であるという意味深なお話もありました。
謎の女の子のエリカさんは、敵ボスのダリウスさんの娘でした。
ギルさんですら知らない宝具を打ち破った田中さんはやはり只者ではないと思います。
美遊さんから血を抜き出して何かをしているダリウスさんは変態さんにしか見えません。
7話では、冒頭からいきなりイリヤさんがぬいぐるみになっていて驚きました。
エリカさんはどうやら善悪の判断が付かないような感じでしょうか。
また、オープニングで堂々と登場していた凛さんやルヴィアさんも操られていた状態で登場して、懐かしい気持ちがする一方で、ジュリアンさんに思いを寄せるベアトリスさんがちょっと恐いです。
サファイアさんと再会し、イリヤさんはいろいろあって元の体に戻ることができました。
この後続けてアンジェリカさんとのバトルに入りますが、ここでエインズワース家の目的が「聖杯による世界の救済」にあることが判明しました。
一人の女の子を取るか、世界を取るかという問い掛けに対して、迷い無く後者を選択するクロさんにすがすがしさすら感じます。
世界も、美遊さんをも両方救うという「理想論」にたどり着いたイリヤさん。
4期では迷いや戸惑いを覚えることが多かったイリヤさんですが、ようやく彼女らしくなったなと思ってどこかうれしくなってきます。
このあとの美遊さんとの再会も、涙を流すことはなかったもののそれなりに感動しました。
ダリウスさんにルールブレイカーを打ち込んで勝負がついたかと思っていましたが、ここで今まで名前だけの登場だったジュリアンさんが登場します。
彼はダリウスさんの息子でエリカさんのお兄さんとのことですが、公式サイトには「美遊の兄」と書かれていてちょっと困惑してしまいます。
一方で、ようやく牢から「出所」した美遊さんのお兄さんはやっぱり士郎さんでした。
平行世界の士郎さんは美遊さんのお兄さんである一方で、SNと同じ投影魔術の使い手でした。
ただ、たった一人の妹さんの為に戦う彼は、SNの「正義の味方」であろうとする士郎さんとは別物だとわかります。
アンジェリカさんとの戦いはSNのオマージュ的なところもあってよかったと思いますが、士郎さんにダメージを与えた黒い女性はそのお声からSNに出てくる桜さんだと思われますが、どうなのでしょうか。
イリヤさんの、最後までまっすぐに未来を見つめる態度はいいなと思います。
そんな彼女の意思に応えるかのように剣が投げ入れられて戦いは一旦決着がついて一区切りついたと思います。
泥を払う剣が田中さんの腕というオチは驚きましたが、これで彼女は人間ではないことはほぼ確定だと思われます。
戦いを終えたイリヤさんたちは本拠地を士郎さんの家へと移しました。
こちらの士郎さんの家はSNでおなじみの衛宮家なので懐かしい気がします。
美遊さんは黒髪だけあって和服がとても似合っていましたし、女の子らしい表情や笑顔が戻ってよかったと思います。
士郎さんと美遊さんが自分達の過去について話しだしましたが、この内容は劇場版ということでいいのでしょうか。
映画については近場(隣県含む)に上映される劇場が存在しなかったので見ることは出来なさそうです。
遠い場所から映画の成功とドライ終了までのアニメ放送を夢見て筆を置こうと思います。
【声優さんの交代について】(2017年7月27日追記)
サファイア役の松来さんの逝去にともない、4期ではサファイアさんをかがずさん(ドラえもんのしずかちゃん役、ここたまのおシャキさん役など)が演じています。
かがずさんの演技は松来さんのそれと比べてもほとんど違和感がなく、1期からずっと見てきた私自身もご指摘いただくまで(声優さんの交代には)気が付きませんでした。
改めて松来さんのご冥福と、違和感なく見事に演じきったかがずさんへの感謝を述べて感想を締めくくりたいと思います。
【終わりに】
2~4期を9月までに見るのが目標だったのですが、気がついたら7月で4期まで完走してしまいました。
次はけいおん2期でも見ようかと思っていた一方で、秋アニメに妙に続編が多いのが気にかかります。
・おそ松さん
・クラシカロイド
・血界戦線
・食戟のソーマ
・鬼灯の冷徹
・干物妹!うまるちゃん
・結城友奈は勇者である
・ラブライブサンシャイン
とりあえず、今月の残りから来月にかけて、ブログ開設以前の放送だった「食戟のソーマ」1期を見て、9月に血界戦線(とできれば鬼灯の冷徹)を見ることになりそうです。
あと、けいおんの2期や、ソーマさんと同じく1期感想がない「七つの大罪」「アルスラーン戦記」(ほか、赤髪の白雪姫など)あたりも見たいのですが、そろそろ時間的に厳しいかも知れません。
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