【アニメ感想】武田日向先生の追悼の意をこめて「異国迷路のクロワーゼ」を視聴しました!

 「異国迷路のクロワーゼ」原作者の武田日向さんの訃報を聞き、追悼を兼ねて同作を見ていこうと思います。

 私がこの作品と出会ったのは一年以上前であり、表紙を見て一目惚れしてしまったのが真相です。
クロワーゼの本

 いわゆる「ジャケ買い」というものなのかもしれませんが、実際読んでみてよかったと思います。

 ストーリーを大まかに言えば、日本人の女の子が産業革命直後くらいのフランスに奉公にやってくるお話です。
 まず目を引くのはきれいな着物やドレスを着た女の子の可愛さ・美しさです。
 着物の装飾がすごく細かく書かれていて、キャラクターの魅力を最大限に引き出してくれるとともに、まるで画集を見ているかのような錯覚に陥ります。
 また、女の子にまけずに男性陣もしっかりかっこいいところを見せてくれるのがまた素敵なところです。

 詳細なストーリーについては追記にまとめ、最後に完走した感想を書いていきたいと思います。

【全話まとめ】
1話「入口」
 19世紀末、産業革命間もない時期のパリ。
 おじいさん(オスカー)に連れられた一人の日本人の少女・湯音(ゆね)の姿がありました。

 祖父がつれてきた女の子に唖然とするクロードさん。
 湯音は、奉公のため日本の長崎からやって来た「看板娘」とのこと。
 フランス人には日本のあいさつである「土下座」に動揺を隠せません。

 小さな体で一生懸命に工房の掃除をする湯音さん。
 今は経営難であるギャルリのために一生懸命なクロードなのでした。
 しかし、着物の袖を引っ掛けて大切な看板を壊してしまいます。

 壊れた看板の代わりにと、湯音はクロードに着物を差し出します。
 クロードは、美術商にそれを売却し、ついでに湯音に絵本を買って戻るのでした。
 湯音の手渡した着物は、なんと母親の形見だったのです。
 着物を取り戻そうとするクロードに「看板」を傷つけることになると湯音さん。
 自分も「家族」になりたいという湯音の誠意を受けて、いつか着物を買い戻すのだと誓うクロードなのでした。

2話「チーズ」
 あっさりと朝食を作るオスカーに呆然とする湯音さん。
 一方で、日本の手を合わせる習慣はフランス人には理解できないようです。
 そして堅いフランスパンとチーズをがんばって食べる湯音なのでした。

 仕事を観察する湯音に、落ち着かないのだとクロードさん。
 クロードは湯音を伴ってパリの街中を散歩することに。
 しかし、クロードはギャルリの敵である「百貨店」がお気に召さないご様子です。
 オスカーによると、湯音の着物を買い取ったのは、百貨店を所有するブランシュ家とのこと。

 マルシェ(市場)を散策し、その様子に目を輝かせる湯音さん。
 一方で、クロードの懐事情を察して紙を買うことを断った湯音は、帰宅後、野菜の皮むきにいそしみます。
 その後、みそ汁のようにスープを飲む湯音に、クロードはスプーンの使い方を教えます。

 次の日、湯音はクロードに連れられて朝食のパンを買いにいきます。
 焼きたてのパンにおいしさを隠せない湯音さん。
 そして、コーヒーが苦手な湯音に砂糖を入れてあげるオスカーさんはイケメンでした。

 チーズも食べようとする湯音に、焦らなくてもいいというクロードさん。
 もっと自分もおいしいと思えるようになり、2人のおいしいと思える食事を作りたいと願う湯音なのでした。
 
3話「日本迷宮 Labyrinthe du japon」
 祖父から日本の様子を聞き改めて戸惑いを見せるクロードですが、アイデアに行き詰っているようです。
 つぶれたらいっそ日本に行くかというオスカーに、ギャルリはつぶさせないとクロードさん。
 一方、湯音の母の形見である着物をギャルリから買ったと聞いたアリスは興味を持ったようです。
 
 フランスのお菓子「ババ」を食べ、その包み紙でツルを折る湯音さん。
 姉への手紙を書く湯音は、日本人は自然の音を大切にすること、自分に「汐音」という姉がいることをクロードに告げます。
 そのことから、湯音の「音」という漢字をヒントに、依頼の看板を仕上げるクロードなのでした。

 看板が売れたと、湯音の手紙に使う便せんを買うことにしたクロード。
 一方、店番をしていた湯音はオスカーに留守を任せて、クロードに傘を届けに出かけます。
 雨の音を楽しみつつ、町を散策する2人。
 いつしか雨はやみ、美しいパリの夕景をと鐘の音を楽しむのでした。

 一方、ギャルリに「日本人の少女」がいることを知ったアリスは彼女を手に入れようと動き出すのでした。

4話「水明り Eau et lumi?res」
 チーズに日本のしょうゆをつけて食べる湯音ですが、その匂いが耐えられないクロードさん。
 そんな彼等の前にブランシュ家の使者が現れお茶会のお誘いがありましたが、クロードはあっさりと拒否します。
 そして、執事から事情を聞いたアリスは激怒し、自ら出撃することを決意するのでした。

 夜中に行水をしていた湯音さんは水の無駄遣いだとクロードに叱られてしまいます。
 どうやら、パリでは日本のようにお風呂は毎日入らないようです。
 それでも「少しずつ慣れればいい」と銭湯に連れて行く優しいクロードなのでした。

 出会うなり湯音に抱きつくアリスさん。
 クロードは湯音をつれて外に出ますが、アリスは尾行してきます。
 乗り気でないクロードをよそに、湯音はアリスについていくことを決意します。
 そして、「パリは女性のためにある」とアリスさん。

 アリスは湯音をお風呂に入れて、自分の下に来るようにと語ります。
 それでも「約束」があるとクロードの元に戻るという湯音に、自分が残るのなら着物を渡すと告げるアリス。
 湯音は先方の方が幸せになれると感じていたクロードですが、湯音は突然の土下座でクロードの元に戻ってきたのでした。
 なお、その「約束」というのは日本のビーフシチューである「すきやき」なのでした。

4.5話(特別編)「音楽会」
 ギャルリに突然、日本の歌を弾くジプシーが現れます。
 クロードには近づくなと言われたものの、湯音は懐かしい日本の歌に興味深々です。
 一方、同じくジプシーの事を聞いたアリスは、彼女を招いて音楽会を開くことを考えます。

 アリスから「音楽会」のお誘いを受けた湯音は、彼女のお屋敷へ。
 ジプシーの女性・アンヌは、祖父が日本に行ったことがあるのだとか。
 彼女の伴奏に合わせて、湯音は日本の歌を歌います。

 アンヌの指定した歌から、日本にいる姉を思い出す湯音さん。
 彼女の歌は親しくしてくれた女性から教わった歌は、なんとアンヌの祖父が作ったものであり、アンヌの祖母は日本人であることが明らかになります。

 距離は隔ててもつながっているという事実にすごいことだと語るアンヌさん。
 愛し合っているならフランスにつれて来るべきだったというカミーユに対し、2人を隔てるものは海だけではなかったとしつつも、自分は自由に生きるのだと告げます。
 そして、最後の歌でカミーユの脳裏に浮かんだのは、ある一人の男性への思いだったのでした。

5話「迷子 Perdus」
 クロードは仕事熱心な湯音を褒める一方、もっと自由に振舞うべきと告げます。
 自由がわからないという彼女に、仕方なくランプを磨いてもらうことにしますが、相手になれなれしくするなと念を押します。
 店の中を見つめる小さな男の子に笑顔で話しかける湯音ですが、彼は彼女を見てすぐに逃げて行きます。
 「お前は無防備すぎる」と湯音をとがめるクロードさん。

 お客を大切にすべきと考える湯音の考えとクロードの心配はかみ合いません。
 自由とは何かと悩む湯音ですが、先述の男の子が店のろうそく台を奪って逃げていきました。
 そして、男の子を追いかけるうちに湯音は迷子になってしまいます。

 助けを呼ぼうにもクロードの言いつけから誰にも声をかけられない湯音さん。
 ひたすらに謝る湯音に、お前以上に価値のあるものはないというクロードに対して、彼の背中を大切そうに見守る湯音なのでした。 

6話「鳥籠 Crinoline」
 人形のような可愛らしさで周囲の注目を集めるアリスさん。
 アリスの目的はあくまで湯音の好意を引き出すことなのであり、今日も彼女を誘いに来たのです。
 一緒に写真を撮ろうというアリスの申し出を受けるかと思われた湯音ですが、先に家事を済ませると頑固な一面を見せます。

 家事を済ませた湯音はアリスの屋敷に行き、昔の写真を見せてもらいますが、その中には、幼い頃のカミーユの姿がありました。
 一方、湯音を気遣うあまり仕事が手に付かないいつもどおりのクロードなのでした。

 湯音のお着替えを興味深々で見つめるアリスさん。
 アリスをお着替えさせようとして、クリノリンを「鳥かご」と称する湯音。
 腰を細くする西洋人に対して、なるべく腰を平らにしようと布を入れる日本のお着物にたじたじのアリスさん。
 そして、アリスのドレスを逆に着せてもらう湯音に、段々その苦しさが心地よくなってくると告げるカミーユなのでした。

 写真撮影をするはずが中々うまくいかない女性陣。
 ようやく撮影が終わったと思ったら、迷い込んできたネコに心を奪われる湯音。
 カミーユは鳥かごのせいでほしいものに手が届かなくなると意味深な発言をします。

 普段どおりの着物に着替えて、クロードと共に帰る湯音さん。
 そんな彼を窓からずっと見つめるカミーユさんなのでした。

7話「天窓 Lucarne」
 以前ろうそく台を奪っていった男の子に、目線を合わせて語りかける湯音さん。
 自分のパンを差し出して、もう泥棒はしてはいけないと説くのでした。
 子供は野獣だというクロードに対して、湯音は「子どもは純白の心を持つ」と語ります。

 湯音を取り合うクロードとアリスをよそに、湯音は体調を崩してしまいます。
 物分りのいいアリスは別れ際にキスをし、それと同様に男の子にキスをしてクロードに大いに怒られてしまいますが、それでも彼をわかってあげたいと告げる湯音なのでした。

 倒れてしまった湯音に戸惑いを覚えるクロードは、少年に自分の怒りをぶつけます。
 一方、湯音は朦朧とした石期の中で、かつての姉のことを思い出したのでした。

 クロードは頭を下げて湯音のための医者と、さらにおかゆの作り方を求めます。
 男の子は湯音を案じて、一旦は花を盗もうとしますが、彼女のことばを思い出して思いとどまるのでした。
 クロードのおかゆと、男の子がつんできたお花を見て喜びを感じる湯音。
 そして、彼女に優しくキスをするクロードなのでした。

8話「子供部屋 Chambre ?enfant」
 回復した湯音はおめかしをして、アリスの屋敷へと向かいます。
 カミーユとのことを思い出しているクロードは、ネコさんが嫌いなご様子。
 一方、そのカミーユによると「結婚は家を繁栄させる手段」とのこと。

 湯音に抱きつくアリスをよそに、クロードはカミーユと再会します。
 日本のおとぎ話が、女性が主導権を握っていることに興奮するアリスさん。
 アリスの部屋に招かれた湯音は、かつてアリスが夢想していた異国の少女とドラゴンとの物語を耳にします。

 アリスが部屋を去った後、湯音の前に現れたカミーユさん。
 日本に姉がいたと語る湯音に、カミーユは自分が子どものときに着たという服を取り出し、クロードのことで話をした湯音は、思わず笑顔をこぼします。

 湯音が着たドレスは、アリスがドラゴンのラクガキを描いた本だったとのこと。
 そして、妹に海の向こうのことを聞かせてほしいと願うカミーユなのでした。

9話「秘密 Jardin secret」
 湯音は昔の自分と似ていると語るカミーユさん。
 アリスのドレスを身にまとった湯音は、彼女から日本のお茶でおもてなしを受けます。

 昔のカミーユは「あなたが好き」と言いつつもクロードを結婚相手とみなしていませんでした。
 そんな彼女を連れ出そうとするクロードですが、あっさりと拒否されてしまいます。
 クロードの人形劇のお誘いもギャルリも断り、家の外に出ないカミーユなのでした。
 勇気を出してクロードの元に向かったカミーユさん。
 彼を見た後、直ぐに走り去ってしまった彼女は、クロードと会っていることを親に見つかり、その自由を奪われたくないと考えていたのでした。

 帰り道、カミーユは優しい人だと告げる湯音さん。
 彼女がきついコルセットをしめるのは、自分のためではないとのこと。
 そんな湯音に、俺はもっと知らないといけないと語るクロードなのでした。

10話「魔術幻燈(ファンタスマゴリー) Fantasmagorie」
 父親にほれ込んでいたという依頼主からの依頼にやる気になるクロードさん。
 彼が留守の間にと物置の掃除をしていた湯音は、映写機を発見し、撮影会をすることに。
 映写機の絵に、湯音は姉(汐音)と影絵遊びをしていたことを思いだします。

 女性陣が絵を書くことを楽しんでいると、ギャルリ全体を巻き込んだいつしか映写機の発表会になってしまいました。
 本来はギャラルの天敵であるはずのアリスですが、すっかり馴染んでしまっていたのでした。

11話「祈り Pri?re」
 アリスに「百貨店」にお誘いを受けた湯音さん。
 しかしクロードは「ギャルリの敵」に行くべきではないとかたくなに拒絶します。
 そのあまりに強硬な態度に亡くなったお父さんとの関係を疑った湯音は、急に行きたくないと態度を変化させるのでした。

 湯音は、クロード、オスカーとともにお出かけすることに。 
 オスカーの「命の水」を飲んで酔っ払った湯音は、姉のことを思い出します。
 そして「パリの神様」に、姉の具合が良くなるようにと願う湯音さん。

 姉・汐音のことを話しだすとともに涙を流す湯音さん。
 西洋人のような青い目をしていた汐音は、周囲の人に疎んじられていたのです。
 姉を案じて「湯音だけが見えるようになる」おまじないをかけ、湯音は目が見えないふりをし始めますが、ついには本当に目が見えなくなってしまったのでした。

 自分の言葉のせいで姉が失明したのではないかと嘆く湯音さん。
 そんな彼女に、オスカーは湯音の言葉が光になったと伝え、彼女を元気付けるのでした。

12話(終)「屋根の上の猫 Chats sur un toit」
 すっかりギャルリに溶け込んだ湯音は、町中の人気者になりました。
 湯音がクロードの仕事を手伝おうとしますが、ある手袋を手に取ったとたんクロードは血相を変えて怒り出します。
 実は湯音の手に取った手袋は、クロードの父親の遺品の一つであったとのこと。

 ネコを追いかけて外に出て行った湯音を探しに、クロードが走り回ります。
 事情を知ったアリスはクロードを叱責し、自らも湯音を探しに出かけます。
 他の皆さんも、必死に湯音を探すことになりました。

 湯音は屋根の上で黒猫を追いかけていました。
 しかし、クロードによるとその猫はもうすでにいなくなったとのこと。
 何の役にも立てないという湯音に、クロードは自分も同じだと叫び、その手を取ります。

 自分は父親が嫌いだった、そして父が死んだときに何も出来なかったと語るクロード。
 そして父が死んだところが「百貨店」であったこと、そしていつかは連れて行ってやると語るのでした。

【完走した感想】
 原作と同じく衣服にかぎらず装飾が細かくてとてもきれいです。
 本当にパリに行ったかのような錯覚を覚えるほどに、胸の高鳴りを感じてしまいました。
 とはいえ、実際にパリはおろか海外に行ったことすらないのですが。

 ストーリーについて書きますと、絵を含めて原作漫画に忠実に作られていて、一部のオリジナルストーリー(4.5話及び10話)も、原作既読の私でも普通に違和感なく見ることができて良かったと思います。

 前半では、日本とフランスの習慣の違いが色々と出てきて興味深いです。
 たとえば湯音さんが行水をしようとしたら、毎日お風呂に入るのは贅沢だといわれたり、逆に湯音さんがコーヒーを飲めなかったりといろいろあったりします。
 そんな中でも、不器用ながらも彼女を気遣うクロードさんがやっぱり紳士だなと思います。

 後半は毎回のようにアリスさんと湯音さんの2人が仲良くしているところが出てきて、きらら系アニメを見ているかのような癒しを覚えました。
 特に、アリスさんのドレスと湯音さんの着物を取り替えるお話が個人的に一番好きだったりします。
 アリスさんの天真爛漫なキャラクターは見ていて楽しく、湯音さんとはまた違った可愛らしさがあります。
 
 いつも楽しそうなアリスさんの一方で、お姉さんのカミーユ(もちろんZガンダムとは関係有りません)さんは完成された淑女であこがれる一方、どこか窮屈な感じがします。
 彼女は実はクロードさんが好きなのですが、家のために結婚相手も決められているご時勢では、その愛を遂げることができないという切ないお話なのです。
 いつも口元を隠している(上品そうな仕草に若干の憧れを覚えます)彼女の裏には、そんな心情をも隠しているのではないかと思えてくるのは私だけでしょうか。
 
 きれいな絵や人間関係に癒されるとともに、日本を相対的に見ることが出来るという意味でも隙のない、素晴らしい作品だったと思います。
 それだけに、この原作が未完になってしまったことを悔やまずにはいられないのですが。

 改めて、この名作を生み出してくれた武田日向先生に感謝とともにご冥福をお祈りし、次はシンフォギアの2期を見ようと思います。


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愛されたい猫

Author:愛されたい猫
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