【アニメ感想】「サクラクエスト」放送記念ということで、同じお仕事シリーズの「SHIROBAKO」を振り返ります!(後編)

 昨日前半をまとめさせていただいた「SHIROBAKO」について、このたび(2017年5月2日)最終回まで完走しましたので、後半部分をまとめさせていただきたいと思います。

 前半でも、後半でもアニメを1本作り上げるところは同じですが、前半部がオリジナルアニメだったのに対して、後半は原作付きのアニメであるというところから、出版社、あるいは原作者という存在が新たにクローズアップされてきます。

 オリジナルアニメでは一から十まで製作側で完結するのに対して、後半では原作サイドとの調整が必要となりますが、そのことが制作進行を止めるひとつの原因となってきます。

 時間の経過によって新入社員が入ってきて、宮森さんたちが先輩になるという点も一つの転換点かもしれません。
 製作現場のばたばたは相変わらずですが、かつて先輩方にはげまされたように、後輩をはげます宮森さんたちの姿を見ると、若干の頼もしさを覚えるとともに、何だか自分のことのようにうれしくなってきます。
 一方で、色々と問題のある人も入社してきますが、その話は思い切りネタバレになるので最後に残しておこうと思います。

 それでは、いつもどおり追記でまとめてから、完走した感想を述べたいと思います。
 文章には自信がありませんが、もう少しお付き合いいただけると幸いです。

【後半部(13話~24話)まとめ】
13話「好きな雲ってなんですか?」
 社長からの年初あいさつの中「第三飛行少女隊」のアニメ製作が決定したと知らせられ、宮森さんがデスクとして現場全てを任されることに。
 キャラデザインはゴスロリの小笠原さんかと思いきや、彼女は辞退し、井口さんが始めての挑戦をすることとなりました。

 宮森さんは監督と一緒に渥美さんに演出をお願いに向かうことに。
 「好きな雲って何ですか?」と迫られる監督に対し、渥美さんに逆質問する宮森さんはさすがだと思います。
 さらに資料のまとめで苦戦する宮森さんに、かつてディーゼル車について調べてくれた後輩が手伝ってくれることとなりました。
 また、オーディションが入ったずかちゃんは、先生からは「根拠のない自信」を持つようにと言われ、二次元の原作に対して、三次元に落とし込む作業に苦慮する井口さんに、小笠原さんはひたすら模写することを勧めます。

 編集者との会議は、原作者不在で進めていいといわれますが……
 そして、最終回はどのように落ち着くのかを話し合われ、キャラデザインも完了した模様です。

14話「仁義なきオーディション会議!」
 新人、ベテランが入り混じって「第三飛行少女隊」の声優オーディションが行われ、その中にはずかちゃんの姿も有りました。
 断られると思っていた渥美さんも、宮森さんの逆質問に対してさらなる向上心を見せて話を引き受けてもらえることになりました。
 そんな中、平岡さんというやる気のなさそうな男性が入社してきます。

 出版社を交えて、出演声優をどうするのかと会議が行われます。
 話題性、歌唱力、容姿と、色々なことが考慮され、一人決めるにも紛糾してしまいますが、私達で育てればいいと新人の起用を決定することに。
 最後の一枠で、監督からはずかちゃんの名が出されますが、後一歩の所で及びませんでした。
 一方、ディーゼルの後輩(通称ディーゼルさん)もまた、バイトとして製作に加わることとなったのです。

15話「こんな絵でいいんですか?」
 新入社員を加えて意気込みを見せる社長。
 とりあえず打ち合わせやロケ現場を見せることで現場に慣れてもらうことに。
 絵コンテに「こんな絵でいいんですか?」と空気を読まない一言も。

 監督が作った絵コンテを元に、作画の打ち合わせが続きます。
 挙動不審な新入社員に一同がたじたじになってしまいます。

 その後、外回りで作画の回収へ。
 作画監督、背景、色彩設定、CG、撮影の打ち合わせ等等……
 ひとつのアニメの完成には地道な打ち合わせが必要不可欠なのです。

 作品制作がようやく軌道に乗ったと思われたその時、突然原作者からリテイクの指示が飛んでくるのでした。

16話「ちゃぶだい返し」
 原作者からの物言いにより、キャラクターデザインのやり直しを求められ、作業は一端ストップすることとなりました。
 一行に出ないOKを前に、スタッフは、キャラクター以外の作業を少しずつ行っていくことを決意します。

 追い詰められた井口さんに気分転換を促すため、小笠原さんはメンバーを彼女の「オアシス」であるバッティングセンターへと連れて行きます。
 彼女のそのゴスロリは、絶えず批評を受ける自分を守るための「鎧」だったのでした。

 次の日、袴姿となった井口さんは主人公と一体化してホームランの一作を完成させます。
 監督達はゴルフ場にたむろするダメ編集を連行してついに原作者の了解を取り付けるのでした。

17話「私どこにいるんでしょうか・・・」
 アニメの製作が発表され、いやがおうにも期待が高まります。
 そして、ケーキ屋さんに転職して激やせ本田さんがケーキを差し入れにやってきます。

 突然PVを出せとあの編集に言われ、非常事態宣言に。
 先行して必要なカットを出すこととなりますが、新人とベテランの意識の差が見えてしまいます。
 一方、声優でありながら、特撮のぬいぐるみにも入るずかちゃん。

 いつもの5人が集結し、それぞれの将来について語り合います。
 他のメンバーが少しずつ仕事をこなしていく中、一人オーディションに落ちたずかちゃんをはげます一同。

 原画回収に急ピッチで作業する一同。
 しかし、新人の佐藤さんが原画回収で道に迷って嵐山に迷い込んでしまい、安藤さんは電車の中で眠ってしまい大月(山梨)まで行ってしまったとのこと。
 失敗を続ける後輩をはげます宮森さんは、まさに先輩の風格が出てきました。

 ぎりぎりでPVを完成させた一同は、会社で流しそうめんをやることに。
 コミュニケーションをとらない平岡さんに絡むタローさん。
 そして、出来上がったPVと花火を見つめるのでした。

18話「俺をはめやがったな!」
 「第三飛行少女隊」の1話の収録が行われ、宮森さんもエースとしてあいさつすることに。
 主演である新人声優さんだけが気合が入りすぎて居残りとなってしまいますが、会話の中で少しずつ緊張が解けてきて、形になってきました。

 大物の大倉さんに背景の仕事を依頼しようとする宮森さん。
 泥酔した状態でOKをもらったものの、不安がつきません。
 実際に行ってみると、「君、誰?」の一言。
 そして前言を撤回して「仕事を受けない」といわれてしまいますが、お土産のどらやきと社長の名前を聞いて、一転して依頼を受けてくれることになりました。

 「スタジオタイタニック」という不吉な会社から大量のカットが上がってきますが、その内容は無茶苦茶でした。
 訂正を求めますが、いつか事故が起こると捨て台詞を残されてしまいます。
 そして、失踪する大倉さんに、演出が降りてしまうなど、パニック状態の中、ついに矢野さんが戻ってきてくれました。

19話「釣れますか?」
 戻ってきた矢野さんはボロボロの宮森さんに、ひとまず帰って休むよう命令します。
 ぐっすり眠った宮森さんは出社して、タイタニックの問題をどう対処するのか会議し、矢野さんは平岡さんを伴って、スタジオタイタニックを訪れることに。
 また釣り中の池谷さんに仕事を無理やりねじ込んで連行します。

 宮森さんは社長に伴われて、武蔵野アニメーションの前身である武蔵野動画を訪れます。
 昔の方がじっくり作れていたという宮森さんに、社長は昔も忙しかったと一言。
 彼女の脳裏には、かつて同じように苦悩した社長や杉江さん(と奥さん)のかつての姿が浮かび上がります。
 昔には負けない、素晴らしいアニメを作るのだと意気込みを見せる宮森さんでした。

 一方、失踪していたと思われていた大倉さんが戻って来て、見事な仕事をしてくれたことを申しそえます。

20話「がんばりマスタング!」
 最終回の結末をどうするか会議が行われ、原作者側からは「お任せします」のですが、果たしてどんな結末を作るのでしょうか。
 空を飛べなくなったアニメの主人公がどうして空を飛ぶのかという疑問から、どうしてアニメを作るのかというお話となり、色々な意見を聞くことが出来ました。

 ディーゼルさんは舞茸さんから課題をもらい、少しずつ勉強しているもようです。
 そんな彼女に、いつも無愛想な平岡さんは「女はいいよな」と一言。

 平岡さんはその態度から円さんと衝突してしまいます。
 いつもは大人しい経理の興津さんは怒り、社長は平岡さんを連れ出すことに。
 社長に諭された平岡さんは円さんに謝ることになり、何とか収まります。

 コミュ障の新人に、自分を信じるようにと諭す絵麻さんもすっかり先輩でした。
 一方、12話の担当は平岡さんとタローの2人体制となってしまいます。

 平岡さんに仕事を舐めているつもりはないと反論するディーゼルさん。
 そして、何気ない会話から最終回の展開が、シナリオ担当者には見えてきた模様です。

21話「クオリティを人質にすんな」
 逃走しようとする池谷さんと11話の絵コンテを持って戻ってきた矢野さん。
 原作サイドからは「今までどおりすすめてください」と一言。
 ずっと車でくすぶっていた藤堂さんは、新しい会社で主人公のシーンを任され、絵麻も杉江さんと一緒に同じシーンを任されます。
 一方、仕事相手の会社社長は、矢野さんや平岡さんの専門学校の同期らしいです。
 
 念願の1話放送を、鑑賞する社長をはじめとする社員一同。
 一方、瀬川さんには平岡さんを外すようにとクレームが来ます。
 クオリティーを人質にするなと逆上する平岡さんですが、家ではネコ好きという意外な一面があり、矢野さんによると、かつては理想に燃えていたものの、理不尽なクレームの嵐に挫折して変わってしまったようです。 

 かつて落ちた会社の社長に呼び出された宮森さん。
 ずかちゃんを紹介しようとしますが、本人にはとめられてしまいます。
 そして、最終話の絵コンテもあがり、進行は宮森さんが2人の新人と共に行うこととなりました。

22話「ノアは下着です。」
 最終回の絵コンテの多さに、総作監の井口さんは一部の補佐に絵麻を指名しますが、自信のない彼女は態度を保留します。
 また、平岡さんの一件は宮森さんの熱意が瀬川さんを説得することに成功します。

 平岡さんになれなれしく接するタローさんはなにやら楽しそうです。
 一方、テレビに出演するアイドル声優を見て、大いにやさぐれるずかちゃん。
 そして、平岡さんはかつて現場に板ばさみにあって打ちのめされた過去を思い出します。

 自信のなさから不安だった絵麻は、杉江さんに推されて作監補佐の仕事を引き受け、最終話までの収録が無事完了します。
 しかし、編集者からは作者が最終回の内容について怒っていると連絡が入るのでした。

23話「続・ちゃぶだい返し」
 突然の作者NGに、原作サイドに直談判する一同。
 編集は逆ギレし、作者もまたオリジナル展開を否定し、原作どおりに終わらせるようにと指示が飛びます。
 平岡さんによると、原作者がアニメ化を迎えたのは2度目で、1度目の作品は原作改変により本人も叩かれたのだとか。

 本田さんの機転によって原作者に直接メールを送る監督。
 アポを取り、編集者を(腹で)吹き飛ばして原作者と直接対面します。
 チームの姿を描く監督に対して、キャラクターは個人の反映だとする原作者。
 それぞれの思いをぶつけた結果、新キャラが作られ、二人の想いが形になります。
 一方で、「変な話」が口癖のあの編集者は左遷された模様です。

 作者から妹キャラの設定が届き、シナリオも了解をもらいます。
 そして、その声優にはずかちゃんが起用されることとなりました。

24話(終)「遠すぎた納品」
 最終回の完成を目指して一致団結して作業を進める一同。
 ようやく完成したデータを持って各地のテレビ局へと納品に向かいます。
 興津さんのドライビングテクニックもあって何とか間に合ったようです。

 帰りの電車の中で、改めてアニメを作り続けたいと考える宮森さん。
 多くの製作関係者を前に、これからも人々を照らしていきたいと乾杯の音頭を取るのでした。

【完走した感想】
 2クールと長いお話ではありましたが、見てみると先が気になって1日2話以上でどんどんと見続けてしまいました。
 そして、最後の宮森さんではありませんが、アニメというひとつの作品に多くの人々が関わっていることをしみじみと実感し、今までは文字の羅列でしかなかったスタッフロールに、こういった人たちの苦労や努力があるのだと見るようになりました。

 アニメには多くの人が関わっていることを反映してか、この作品には本当に多くの人が出てきますが、そのいずれの人も、それぞれの役割に誇りを持ち、一生懸命にやっていることが伝わってきたのがよかったです。

 主人公の宮森さんは、2年目にしてデスクの大役を任されることになり、試行錯誤を繰り返しながら、周りにも認められていくところが、自分のことのようにうれしく思えました。
 また、平岡さんの件で瀬川さんに自分が頭を下げるところが大人だなと思いました。
 その際に「修復できない関係はない」旨の言葉があり、自分の不用意で信頼を失い絶縁されたある人をふと思い出し、私も彼女のように行動する勇気をくれたような気がします。

 新人声優のずかちゃんは、オーディションで最後に監督の耳に残りながらも一旦は落選してしまいます。
 他の仲間がそれぞれアニメの仕事を進める中で、テレビで自分より若い声優さんが出ているのを見て荒れてしまっているシーンがすごくわかる気がしました。
 それだけに最後に追加キャストの役に抜擢されたところは、まるで自分のことのようにうれしかったのを覚えてます。

 原画関係のお話では、絵麻さんが地道な努力で少しずつ回りの信頼を勝ち取っていくところはよかったです。
 また、彼女の先輩方のお話では、井口さんが初めてのキャラデザに苦戦するのを見かねて、小笠原さんがバッティングセンターで快音を連発し、その後ゴスロリの格好が自分を守るための「鎧」であると告げるシーンが印象に残っています。
 余談ですが、回想での小笠原さんの高校時代の大人しそうな姿が、他人とは思えませんでした。

 そのほか、声優さんの名演技もあって監督さんのキャラがよかったかと。
 作品について語る時の情熱的な言葉もそうですが、原作者に直談判するところで、編集者をおなかで吹き飛ばすシーンが面白かったです。

 がんばっている人が輝く一方で、新しく入ってきた平岡さんはあまり肯定的には見ることが出来ない人でしょうか。
 彼の紹介した会社の仕事は雑で、たびたび他のスタッフと衝突を起こし、前半でのタローさん以上の問題児として目立ってしまいました。
 それでも、彼がこうなったのは現実に打ちのめされたことが原因だったり、あるいはタローさんとのコンビを経て少しずつ回りに向き合い始めていったのはよかったと思います。
 彼の「女はいいよな」という言葉はあまりいい思いはしませんでしたが、最後まで反省することのなかったあの編集者がひどすぎたのでまだマシに見えてきますが。

 アニメ全体を見渡して思ったことなのですが、一般的なアニメは、主人公は中学生から高校生のことが多く、働くといってもせいぜいがバイトくらいなのが実情です。
 働くことをメインにした作品で他に思いついたのは「はたらく魔王さま」「ニューゲーム」くらいなのですが、女の子だらけの職場だったり、そもそも働いているのが人間でなかったりと現実離れしたものでした。

 本作をふたたび見てみると、等身大の労働という一見すると地味なテーマながらも、その現実を魅力的に描ききっているのがすごいです。
 また、このことはPAさんの「お仕事シリーズ」で一貫してしている点であり、改めて今期放送作品である「サクラクエスト」の今後がますます気になってきました。

 花いろ、SHIROBAKOが2クールなところを考えると、サクラクエストも2クールなのだと思われます。
 前作ともいえるSHIROBAKOを見て、お仕事シリーズの更なる飛躍を期待する今日この頃です。

 ここまでご覧になっていただき、どうもありがとうございました。
 また、長々と脈絡のない文章でごめんなさい。
 
 
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愛されたい猫

Author:愛されたい猫
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