【アニメ感想】機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第50話(終)「彼等の居場所」

 鉄血のオルフェンズの50話(最終回)を見て感想を書きます。
 どうやら、私の予想というのは悪いところはとことん当たるようです。

 彼等の歩みを一年間見続けてきただけに、色々思うところも多いです。
 どう書いてもネタバレになってしまうので、詳細は最後に書きます。
 明日からがんばろうとは思いますが、中々厳しいかも知れません。

【内容】
 地下の脱出路を確保する仲間たちが道を開いたという声を聞いた戦闘班。
 三日月は「仕事を果たせ副団長」とユージン達を先方へと向かわせ、自らはオルガの命令を果たす為に残ることに。
 最終的にギャラルホルンの大軍を、三日月と昭弘の2人が相手をする展開になりました。

 「私が手本を示す!」といつもどおりやる気のイオク様。
 彼を制しつつ、「我々には果たすべき大義がある」とジュリエッタが続きます。
 そして、彼等を束ねるラスタルは、上空から「ダインスレイブ」でガンダムへ攻撃を仕掛けます。

 ダインスレイブを受けてボロボロになった2体のガンダム。
 三日月は自分に生きる意味をくれたオルガのことを思い出し、立ち上がります。
 一方、こちらも生きていた昭弘は、向かってくるイオク様と戦うことに。

 阿頼耶識システムを発動させ、鬼神のごとき戦いぶりを見せる三日月さん。
 昭弘は「兄貴」の敵であるイオク様の名を聞き、巨大ペンチ(ニッパー?)で彼を倒し、自らも命を落とします。
 残された三日月はジュリエッタと対峙し、オルガのくれた「意味」のために最後まで戦い抜きます。

 鉄華団の家族がクリュセに脱出し、役目を終えた三日月さん。
 彼は最後の最後で、自分達の居場所はすでにそこにあったことに気づき、戦意を失ってしまいます。
 そして、バルバトスの首を取り、かちどきをあげるジュリエッタさん。

 マクギリスの反乱は、首謀者の死とともに幕を閉じました。
 しかし、ギャラルホルンの特権の象徴であるセブンスターのうち半数近くが消滅したことで、組織はより民主的なものとなったとのこと。
 一方、火星は経済的独立を勝ち取り、火星連合の代表には(テイワズの後ろ盾もあり)クーデリアが就くこととなりました。

 ギャラルホルンの代表であるラスタルと、火星連合の代表であるクーデリアの2名による、ヒューマンデブリ廃止条約の署名が行われます。
 その中でクーデリアは、かつて自分の「家族」であった鉄華団について言及し、彼等に恥じないように生きていきたいと思いを述べます。
 なお、鉄華団と最後に戦ったジュリエッタは、彼等は誰よりも人間であり、生きる為に戦ったと結論付けます。

 ユージンやチャドを伴って蒔苗氏の墓参りをするクーデリア達。
 地球で別れたタカキは、今では代表の秘書であり、ゆくゆくはその地盤を引き継ぐのだとか。
 一方、行方不明のライド達は、オルガを暗殺した一味に「けじめ」をつけ、行方をくらませてしまいます。

 生き残ったものは歩き続けることがその勤めだとクーデリアさん。
 彼女が戻った先には、アトラとその息子である「アカツキ」の姿がありました。
 そして、鉄華団の皆さんのことを忘れないと誓って、お話は幕を閉じます。

【考察等】
 48話でオルガさんが、49話でマクギリスさんが亡くなったことで最悪の結末が待っているのではないかと想像してました。
 そして圧倒的な物量を切り抜けるには三日月さんが阿頼耶識をつかうしかないというのも頭の中にはありました。
 まさに、その2つの悪い予感(私自身は、三日月さんが廃人になるのではないかと思ってました)がさらに悪い方向で(亡くなってしまうという形で)当たってしまいます。

 仲間が脱出するまでの時間稼ぎだと戦闘を継続する三日月さんですが、あまりにも相手が悪すぎました。
 マクギリスさんの例でもそうでしたが、圧倒的な力を持っていても、組織的に統率された相手の方が上回るということなのでしょうか。
 まあ、ガンダム4体を持ちながらもアリアンロッド艦隊に負けている時点で大体想像はつくのでしょうが。

 弟さんやアストンさん、あるいはラフタさんのことを考えると、昭弘さんは生きてほしかったです。
 しかし、彼の手もまた多くの血で染まっており、光の当たる世界で生きていけないということなのでしょうか。
 なお、彼に討たれたイオク様については、名瀬さん夫妻を死なせたことがやはり問題だったのだと思います。

 三日月さんは最終的に敗北してしまいますが、家族を脱出させた(居場所を守った)ことからどこと無く表情がすがすがしく思えました。
 オルガさんの「皆で」という言葉からすれば三日月さんも家族の中にはいっているのだとは思いますが、彼も多くの血を流した報いを受けたともいえるのかもしれません。

 結局、主人公側の全面敗北という形で戦いが終わりますが、これは異例だと思われます。
 それでも、残った鉄華団の家族は脱出できたこと、あるいは最終的にクーデリアさんの夢であった火星の経済的独立がかなったのはよかったと思います。
 一方で、いかに勝者とはいえ、あれだけ禁止兵器を連発していたラスタルさんがギャラルホルンの中心となったことには釈然としない人も多いかもしれません。

 クーデリアさんが火星の代表となり、火星の状況を少しずつ改善していったのはよかったと思います。
 そして、彼女もまた、鉄華団の「家族」の一員であり、彼等の戦いは決して無駄ではなかったのだと思ってもいいのではないかと。
 最後に彼等と戦ったジュリエッタさんもまた、鉄華団を「誰よりも人間であった」と称したところもよかったですし、ガエリオさんとの絡みもほほえましく思えます。

 最後の方で、オルガさんの暗殺を実行した連中が、ライドさんたちに「けじめ」をつけられるシーンがありました。
 このシーンを見て「因果応報」という言葉が頭に浮かんだのは私だけでしょうか。
 名瀬さんを死なせたイオク様は最終的にその報いを受け、そしてそれは主人公達も例外ではなかったのではないかとも思えます。

 ラストのシーンで、アトラさんと三日月さんの子供が出てきたのは驚きました。
 というのは、アトラさんのおなかの中に子供がいるという言葉が、いまいちぴんと来なかったのです。
 彼が大きくなるときには、戦うしか生きるすべのない子供がいなくなることを祈ります。

 一昨年の秋から去年の冬、そしてUC(去年春夏)をはさんでの2期という計50話。
 精神的につらいところ(特にアニキショック→ラフタショック)も多かった中で、何とか最後まで見届けることが出来ました。
 スタッフの皆さんには心からお疲れさまと言いたいところです。

 思えば1期中盤の極道としか思えない親子盃といい、「けじめ」と称して相手を射殺するという展開といい、異例尽くしのお話でした。
 特に後者については、本来ターゲットとしている視聴者層と同じような年代の少年が、実際に人を殺すシーンということで妙にリアルを感じてしまいますし、最近のガンダムの主人公(たとえばUCのバナージさん)が「殺さず」を貫く中、三日月さんが躊躇せずに相手を倒していくというのも最近のトレンドとは真逆を行くタイプに思えます。
 しかし、その彼等が生きようともがく力強さが、マクギリスさんに鉄華団に対する興味を抱かせ、また我々視聴者をひきつけるものではないでしょうか。
 他作品の例で恐縮ですが、ガンダムSEEDで「生きることは戦いだ」という言葉があり、これこそがひとつの真理なのかもしれません。

 個別のキャラクターについて思うところをいくつか書いていこうかと思います。
 意外な形で退場したオルガさんでしたが、彼の思い切りのよさはどこか心地よい一方で、ビスケットさんの存在によってうまくバランスが取れていたのではないかと思うと、彼を失ったことで鉄華団は歯止めが利かなくなったのかもしれないと思います。
 昭弘さんはそのストイックなところが職人さんみたいでかっこよかったですし、不器用な中に優しさを持っているところもよかったです。
 また1期からクーデリアさんの丁寧で芯の強いところ(特に1期中盤でフミタンさんを失った後、戦艦を言葉一つで止めたところ)は憧れでしたし、アトラさんの優しさは癒しですし、ガエリオさんの人間臭いところ(カルタさんの死やアインさんのところで涙を流すところ等)や2期でのジュリエッタさんとの絡みも好きでした。
 マクギリスさんの生まれに関わらず競い合える世界という理想はよかったのですが、結局は自分の力を示すことに留まったのが惜しかったところです。

 思い入れのある作品だけに、どんどんと頭から思いがあふれてしまいますのでこのあたりで切り上げます。
 日5枠最後の作品となったオルフェンズですが、鉄華団の皆さんの必死な生き様が、心を打つ作品でした。
 明日からまたテンションが下がりそうな気もしますが、私も、彼らのように精一杯、一生懸命に生きていくことを誓って、筆を置こうと思います。


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No title

長きにわたる視聴、おつかれさまでした。
残念ながら明るい最終回にはなりませんでしたが、落ち込まないでくださいね。

まさかの主人公死亡エンド、私も驚きました。
結果的に世界は平和になったのかもしれませんが寂しさが残ります。

まず、鉄華団が反逆者集団の一員となってしまった点。
辛い思いの最中にいる視聴者は、自分を鉄華団のみなさんと照らし合わせて頑張ってきた人もいると思います。
それが、結果的に敗北と言う形になったのは残念極まりないです。
マクギリスさんと組んでしまったのは、不運としか言いようがありません。
そして、人気キャラのオルガ団長とラフタさんの最後が暗殺だったのも悲しかったです。

次に、マクギリスさん本人について。
1期では理想の高さが垣間見える彼でしたが、2期では違いました。
自分の考えを通すために、詭弁を使っているようにさえ見えてしまいました。
逆に2期後半ではガエリオさんの言動が光りましたね。

禁止兵器のダインスレイブは強すぎました。
ラスタルさんは無闇に使おうとしなかっただけ、まだよかったのですが。
これからの彼は、せめて能臣として歩んでほしいものです。

当初はハーレムとヤクザ的描写が気になりましたが、
名瀬さんの家族についての考え方は共感できる点もありよかったです。
後は、主人公たちが「殺し」以外で解決する場面も見たかったです。

アトラさんに子供ができていたのは私もツッコミます。
いつの間にできていたのか、謎ですね。
その点、もう少し説明があってもよかったと思います。
もちろん、昼間からいかがわしい場面を見るのはご免ですが。

ここまで不満も交えての感想となりましたが、
人物の個性が生き生きした作品は珍しいと思います。
団員同士の結束だけでなく、一部敵方の友情も素敵でした。
雪之丞さんがメリビットさんとくっついたのも、今では納得です。
おやっさん、余りカリスマはないかもしれませんが団員たちの面倒見がとてもよかったです。
クーデリアさんの政治手腕は今後の平和の大きな鍵となるでしょう。

さて。実際の歴史も結局こんなことの繰り返しなのかもしれません。
鉄華団は咲き誇ることのできないまま終わりましたが、歴史を変えるための仇花(おかしい表現かもしれませんが)にはなったのでしょう。
せめて、彼らを知るもの達の心の中でいつまでも残ってほしいものですね。

そして、この作品は私と猫さんが知り合うきっかけとなったものです。
最後まで見ることができて私もよかったですよ。



Re: No title

> 長きにわたる視聴、おつかれさまでした。
> 残念ながら明るい最終回にはなりませんでしたが、落ち込まないでくださいね。
 おはようございます。
 主人公死亡という最終回は恐らく異例だと思います。
 まあ、オルガさんが亡くなった時点で(彼が廃人になるくらいの)覚悟はしてましたが。

> まさかの主人公死亡エンド、私も驚きました。
> 結果的に世界は平和になったのかもしれませんが寂しさが残ります。
 私も、覚悟はしていても、どうしても煮え切らないものが残ってしまいました。

> まず、鉄華団が反逆者集団の一員となってしまった点。
> 辛い思いの最中にいる視聴者は、自分を鉄華団のみなさんと照らし合わせて頑張ってきた人もいると思います。
> それが、結果的に敗北と言う形になったのは残念極まりないです。
> マクギリスさんと組んでしまったのは、不運としか言いようがありません。
> そして、人気キャラのオルガ団長とラフタさんの最後が暗殺だったのも悲しかったです。
 主人公達の戦いは完全には否定されていないものの、ああいう扱いになったのはつらかったかと。
 相手が悪すぎたと言うのもあるのかもしれません。
 オルガさんもラフタさんも、あのお話ではショックが大きかったです。

> 次に、マクギリスさん本人について。
> 1期では理想の高さが垣間見える彼でしたが、2期では違いました。
> 自分の考えを通すために、詭弁を使っているようにさえ見えてしまいました。
> 逆に2期後半ではガエリオさんの言動が光りましたね。
 彼は段々自分の考えに固執していくあまり、誰も受け入れなくなったのかと。
 ガエリオさんはアインさんとの出会いを経て、2期ではジュリエッタさんのよき先輩になっていたと思います。

> 禁止兵器のダインスレイブは強すぎました。
> ラスタルさんは無闇に使おうとしなかっただけ、まだよかったのですが。
> これからの彼は、せめて能臣として歩んでほしいものです。
 イオク様はなりふり構わなかったところを見ると、ラスタルさんはある程度そのあたりは把握しているのだと思います。
 最終的にギャラルホルンを率いるようになった彼は何を思って、民主化を進めたのかが気になるところです。

> 当初はハーレムとヤクザ的描写が気になりましたが、
> 名瀬さんの家族についての考え方は共感できる点もありよかったです。
> 後は、主人公たちが「殺し」以外で解決する場面も見たかったです。
 名瀬さんは「ハーレム」ばかりが強調されますが、実際芯の通った素敵な人だと思います。
 けじめをつけるシーン、毎回ながら強烈だったと思います。
 たしか1期2話くらいでもう大人を射殺していたかと。

> アトラさんに子供ができていたのは私もツッコミます。
> いつの間にできていたのか、謎ですね。
> その点、もう少し説明があってもよかったと思います。
> もちろん、昼間からいかがわしい場面を見るのはご免ですが。
 行為についてはさすがに放送できないと思います。
 それではクズの本懐を越えてしまいそうです。

> ここまで不満も交えての感想となりましたが、
> 人物の個性が生き生きした作品は珍しいと思います。
> 団員同士の結束だけでなく、一部敵方の友情も素敵でした。
> 雪之丞さんがメリビットさんとくっついたのも、今では納得です。
> おやっさん、余りカリスマはないかもしれませんが団員たちの面倒見がとてもよかったです。
> クーデリアさんの政治手腕は今後の平和の大きな鍵となるでしょう。
 登場人物の個性、戦闘がないところでも輝いて見えたなと思います。
 あのおやっさんとメリビットさんについては見ててほほえましいです。
 クーデリアさんも、きっと彼等のことを胸にがんばってくれると思います。

> さて。実際の歴史も結局こんなことの繰り返しなのかもしれません。
> 鉄華団は咲き誇ることのできないまま終わりましたが、歴史を変えるための仇花(おかしい表現かもしれませんが)にはなったのでしょう。
> せめて、彼らを知るもの達の心の中でいつまでも残ってほしいものですね。
 視聴者の中ではいつまでも残る、そんな作品だったと思います。
 いい意味でも、悪い意味でも。

> そして、この作品は私と猫さんが知り合うきっかけとなったものです。
> 最後まで見ることができて私もよかったですよ。
 そういえば、アニメの感想でお話していたのですよね。
 それが今までこんな長いお付き合いになるとは、ある意味運命を感じます。

 これからも、どうかよろしくお願いします。
ごあいさつ

愛されたい猫

Author:愛されたい猫
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 趣味はアニメ・ゲーム、ぬいぐるみ集め、懸賞応募です。
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