【アニメ感想】機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(38話)「天使を狩る者」

 鉄血のオルフェンズの38話を見て感想を書きます。
 モビルアーマーとの戦闘は時間的にはあっさりと終わりましたが、その戦闘シーンのすさまじさは、まさに「鬼がかった」ものでした。
 戦いには勝てたものの、体が動かなくなってもまだ戦いをやめない三日月さんを見ると、どこか恐ろしさを感じてしまいます。
 力に執着しているマクギリスさんの動きや、あらぬ方向に突き進んでいるイオクさん、何処か迷いを内包しつつも先に進むしかないオルガさんもまた、何か恐ろしいものに行きつくような気がしてなりません。

 「三日月と子どもを作って!」とクーデリアさんに迫るアトラさんにはいろんな意味で驚きました。
 夕方放送のアニメでの子作り発言には驚きましたが、「双星の陰陽師」という前例もあるので、最近では普通なのでしょうか。

【内容】
 テイワズの「親父」に呼び出されたオルガさん。
 事のてん末を説明するという形で、鉄華団とモビルアーマーとの戦いの情景が報告されます。
 リミッターを外した三日月は、人間離れした動きでモビルアーマーと交戦し、結局は一人でそれを倒してしまったのです。

 三日月の活躍で鉄華団の力を示せたとするオルガは、これからもマクギリスを助けてゆくとひと言。
 それに対して「親父」はギャラルホルンの「犬」になったといいつつも、彼らをそれなりには買っているもようです。
 ここから先はどうなるかわからないとオルガが「親子の盃」を渡すと、「親父」は裏切ったらこれを叩き割るくらいでは済まないと念を押します。
 一方で、テイワズの叔父貴ことジャスレイは、ギャラルホルン最高戦力である「アリアンロッド艦隊」とのパイプを強くしたと、鉄華団にますますの対抗意識を燃やすことに。

 ギャラルホルンの「セブンスター」を集めた会議で、火星での騒動を報告するマクギリス。
 自分の行動がモビルアーマーを復活させたことを指摘されたイオクは、マクギリスがモビルアーマーを倒して「七星勲章」を手に入れてギャラルホルンの頂点に立とうとしていたとう自説を展開しますが、あっさりと一蹴されてしまいます。

 会議ではスルーされた上に、同志だと思っていたラスタルには苦言を呈されてしまうイオク様。
 また、ジュリエッタはラスタルの剣になりたいとさらなる力を欲しますが、ラスタルは彼女の申し出を受けつつも、そのことを望んでいないとひと言付け加えます。

 オルガは、名瀬の「兄貴」と再び会い、話をすることに。
 「火星の王」が目指すべきところなのかと問われたオルガは、上に上がって鉄華団の「家族」を楽にさせたいと反論します。
 しかし、名瀬は、オルガの本心について、早く上り詰めて楽になりたいように見えるとひと言。

 モビルアーマーとの戦いで、右半身が動かなくなった三日月さん。
 それでも戦いをやめようとしない三日月の姿を見て「恐ろしい」と考えたクーデリアに対して、アトラも同じことを考えていたようです。
 その後、アトラはクーデリアに対して「三日月と子どもを作ってほしい」と言い出します。

 副官の石動に、ガエリオの消息についての報告をさせるマクギリス。
 彼が生存してラスタルと合流している(ヴィダール=ガエリオという)可能性を視野に入れつつも、三日月の示した圧倒的な力に見入られ、革命を成就させる圧倒的な「力」へと傾倒してゆきます。

 アリアンロッドではジュリエッタが新型機への搭乗を決意しているころ、大粒の涙を流すイオク様。
 自分の失態を「部下に合わせる顔がない」と言いつつ、汚名を挽回すべくジャスレイにつなぐよう指示します。

 早く楽になりたいのではないかという名瀬の言葉を、心で否定するオルガさん。
 三日月があんな状態になってもなお、自分のために動いているという事実に責任を感じて動揺しますが、彼の「もう考えなくて良くなった」「謝ったら許さない」という言葉を受けて、突き進むしかないと再び決意します。

【考察等】
 「天使を狩る者」のサブタイトルにある三日月さんの戦闘シーンは前半の数分で終わってしまいますが、それだけに密度の濃いものでした。
 アインさんの時(1期25話)と同じように、目から血を流してシステムと一体化する三日月さんの姿には鬼気迫るものを感じてしまいました。
 一方で、体が動かなくなってもなお、ひたすらに戦うしかないと突き進む彼の姿が、クーデリアさんやアトラさんでなくても、どこか恐さを感じてしまいました。

 上にも書いたマクギリスさんやイオクさん、あるいはジュリエッタさん、「火星の王」にこだわるオルガさんというように、力を求める人が多く出てくるのが、今回のお話で印象的だったところです。
 マクギリスさんについては、友を裏切ったという事実もありますが、もう戻れないところに行ってしまいそうな、そんな不安を感じずにはいられません。
 また、部下に合わせる顔がないと泥沼にはまりつつあるイオクさんですが、部下思いに見える一方で、そういう自分に酔ってしまうような、そんな人なのかもしれないとふと思ってしまいます。

 走り続けるしかないというオルガさんの胸中には、おそらく今まで死んでいった仲間(特にビスケットさん)の姿があるのではないかと思います。
 上に上ることは「家族」のためでもあるのでしょうが、一方で上り詰めることで自分の選択が正しかったことを、何処かで納得したいのかもしれません。
 だからこそ、彼をどこまでも肯定し続ける三日月さんの存在が心の支えになっているのではないでしょうか。

 あと、上でも書いたアトラさんの「子作り」発言について。
 死に急ぐように見える三日月さんに、子どもが生まれたら(自分の守るものが出来たら)死ぬわけにはいかないと、そんな風に変わるのではないかとにらんでのことなのでしょうか。

 来年は8日の特番をはさんで、1月15日からとのことです。
 特番は以前見た内容が「初見さんお断り」かつ全く関係のない話に脱線したものだったので、おそらく今度のは見ないと思います。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんばんは。

私も、やっと今回のオルフェンズの視聴ができました。

やはり、どこの陣営も足並みが揃い切れていないのかなといった印象を受けました。

オルガさんにも立場があるのですが、義兄である名瀬さんの発言のほうが、常に説得力がある感じがします。

イオクさんの言動も、どことなく不穏な気がしますし、ジュリエッタさんも、あいかわらず自身過剰なようですね。

アトラさんの発言、ハッキリ言って意外なものでしたが。

三日月さんを思いやる、彼女なりの優しさの表れ、とも考えられます。

マクギリスさんについては、私も猫さんと同じような印象を受けました。

あと来年は、早々から特番があるのですね。

今回はよくまとまった内容になるといいのですが。

Re: No title

> こんばんは。
>
> 私も、やっと今回のオルフェンズの視聴ができました。
>
> やはり、どこの陣営も足並みが揃い切れていないのかなといった印象を受けました。
>
> オルガさんにも立場があるのですが、義兄である名瀬さんの発言のほうが、常に説得力がある感じがします。
>
> イオクさんの言動も、どことなく不穏な気がしますし、ジュリエッタさんも、あいかわらず自身過剰なようですね。
>
> アトラさんの発言、ハッキリ言って意外なものでしたが。
>
> 三日月さんを思いやる、彼女なりの優しさの表れ、とも考えられます。
>
> マクギリスさんについては、私も猫さんと同じような印象を受けました。
>
> あと来年は、早々から特番があるのですね。
>
> 今回はよくまとまった内容になるといいのですが。

 おはようございます。
 38話視聴お疲れ様でした。

 テイワズにしてもギャラルホルンにしても内部で対立を抱えていて一枚岩ではないのですよね。
 そんなところがある意味リアルなのかもしれませんが、見ていると中々複雑で捕らえきれないかもしれません。

 名瀬さんはやはり大人なので、そのあたりの整理もついているのではないかと思います。
 一方で、オルガさんは、今まで失った人のことがあってもう止まれないのではないかと。

 アトラさんについては、私も同感です。
 あと父親になれば(守るものが出来れば)少しは変わるかもしれないということなのかもしれませんが。

 マクギリスさん、今回を見る限り彼がラスボスになってもおかしくないのかなと思いました。
 この後、鉄華団との間に決定的な対立があっての話しになると思いますが。

 特番については、前回が余りに脱線が多く、さらに初見お断りだったのが残念でした。
 ちょっとだけ見て、もし同じノリなら見ないかもしれません。

 どうか良い一日をお過ごしくださいね。




No title

オルフェンズ、(ガンダムシリーズの中では)あまり人気は高くないそうです。

かなりお話が個性的だからかもしれません。

私は毎回見ていますし、好きですが。

三日月さん、普段は優しくていい人だと思います。

でも、戦闘の時や、悪い大人を制裁する時になると、とたんに表情が変わりますね。

これは、彼の境遇だけでなく、阿頼耶識の影響もあるのでしょうか?

私も心配です。

さて。新年8日の特番ですが、私は出かける予定があるため見られないと思います。

今度こそ、視聴者の期待通りの内容になるといいですね。

Re: No title

> オルフェンズ、(ガンダムシリーズの中では)あまり人気は高くないそうです。
>
> かなりお話が個性的だからかもしれません。
>
> 私は毎回見ていますし、好きですが。
>
> 三日月さん、普段は優しくていい人だと思います。
>
> でも、戦闘の時や、悪い大人を制裁する時になると、とたんに表情が変わりますね。
>
> これは、彼の境遇だけでなく、阿頼耶識の影響もあるのでしょうか?
>
> 私も心配です。
>
> さて。新年8日の特番ですが、私は出かける予定があるため見られないと思います。
>
> 今度こそ、視聴者の期待通りの内容になるといいですね。

 おはようございます。
 オルフェンズは私も大好きですが、今までのシリーズと比べると仁侠映画風といいましょうか、かなり独得の作品だと思います。
 2期については、その前に放送していたUCがシリーズの定番を押さえた王道的なストーリーだったから、どうしても比較されてしまうのかもしれません。

 三日月さんは、戦闘ではためらいなく相手を殺しているように見えつつも、日常ではさりげない優しさを見せていると思います。
 おっしゃるとおり、システムの影響があるのかもしれませんね。

 特番についてはわかりませんが、もし時間が合えばみてみようと思います。
 前回がリゼロ、ラブライブに脱線した内容で「初見さんお断り」の内容でした。
 おそらく評判はよくなかったでしょうし、今度はきちんと改善されたものであることを祈ります。

 今年もどうもありがとうございました。
 来年もまた宜しくお願いしますね。



ごあいさつ

愛されたい猫

Author:愛されたい猫
 ご訪問ありがとうございます。
 趣味はアニメ・ゲーム、ぬいぐるみ集め、懸賞応募です。
 アニメは1クールに10本以上は見ていると思います。
 ゲームはドラクエ、FFを中心に、最近ではポケモンもプレイ中です。
 不束者ですが、できるだけ毎日更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

相互希望です。フォローしていただけるとうれしいです。
ランキング参加中です。1日1クリックいただけると喜びます。

FC2Blog Ranking

よろしければ、こちらの方もクリックお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
お客さま
RSSリンクの表示
リンク
検索フォーム