【アニメ感想】鬼滅の刃 無限列車編(2021.9.25放送)

 鬼滅の刃2期「遊郭編」を前に1期特別編集版が放送され、竈門炭治郎立志編という副題がついているのをはじめて知りました。
 テレビアニメ版は全部見ていたものの、改めて見てみるとヒノカミ神楽とパワハラ会議以外は結構忘れていたことに気づかされました。
 全5話で復習が終わったところで、2期放送直前に無限列車編を見て、煉獄さんの生き様を心に刻みつけたいなと思います。

【内容】
 産屋敷輝哉(お館様)は墓地を歩きつつ自分の代で終わらせたいとつぶやき、人の思いだけは断ち切ることは出来ないと言っていました。
 鬼殺隊の炭治郎、善逸、伊之助は警官におびえつつ列車に乗り込み、炎柱の煉獄を探していましたが……
 煉獄はうまい、うまいと何個も弁当を食べていて、ヒノカミ神楽のことを聞いてみたものの「知らん」と即答されます。

 煉獄は炎と水、風、岩、雷が基本的な呼吸であり、そのほかは分化したものだそうで、黒い刀で柱になった者はいないのだとか。
 炭治郎は煉獄の面倒見のいい性格に惹かれる一方、煉獄は鬼が出ると断言し、短期間で40人もの人が行方不明になっているとのこと。
 善逸は涙を流しながら悲鳴を上げ、車掌が切符を確認しにやってきますが、いきなり電気が消えて嫌なにおいがしてきます。

 煉獄は鬼の気配に気づいて刀を抜き、炎の呼吸「不知火」で鬼の首を飛ばし、もう一匹いると言って走っていきます。
 伊之助は手の長い鬼に斬りかかりますが、煉獄は逃げ遅れた人を助けつつ、二の型であっさりとやっつけてしまいました。
 炭治郎、善逸、伊之助は弟子にしてくれと言い出し、煉獄はみんなまとめて面倒を見てやると懐の深さを見せてきます。

 車掌は切符を切って眠らせたと言って頭を下げ、口がついた左手が「お眠り」と言ったら車掌は眠ってしまいました。
 炭治郎は夢の中で死んだはずの弟、妹と会って涙を流し、下弦の壱・魘夢(えんむ)精神の核を破壊すればいいんだよと言っていました。
 魘夢の命令を受けた人間達が炭治郎達を捕まえにやってきて、魘夢は「目覚めることは出来ないよ」とつぶやきます。

 善逸は禰豆子といちゃいちゃする夢を見ていて、伊之助は禰豆子と一緒に洞窟探索をしていました。
 煉獄は父に柱になったことを報告しますが、柱になったから何だと言われ、弟は柱になったら父に認められるだろうかとつぶやきます。
 元柱の父はある日突然剣士をやめてしまいますが、煉獄は「お前は俺とは違う」と言って励ましてきました。

 魘夢は精神の「核」を破壊すれば廃人になると言い、少女は煉獄の核を破壊しようとしたものの、思いきり首を絞められます。
 炭治郎は禰豆子がいないことに気づき、水をくんでいたはずが、水面から起きろ、目覚めろという声が聞こえてきます。
 夢だと気づいたものの炭治郎は目を覚ますことが出来ず、箱から出てきた禰豆子は頭突きしたら流血して泣き出してしまいます。

 炭治郎は「ごめん……行かないと……」と走っていこうとしますが、鬼ではない禰豆子が出てきて思わず涙が出てきます。
 「ここにいたいな……」と炭治郎はつぶやき、本当なら炭を焼いていたと言いつつも、戻ることは出来ないと走っていきます。
 炭治郎は「どんなときも心はそばにいる」と言って走っていき、核を破壊しようとした男はその美しさに唖然とします。

 伊之助は精神の核を破壊しようとした女性を追い出し、善逸ははさみを出して「何で男が入り込んでやがる」と男性に圧力をかけます。
 炭治郎の父が出てきて「刃を持て」と言ってきて、炭治郎は自らの首を切って現実に戻ってきました。
 自分の腕に縄が縛られていること、切符に鬼の細工がしてあることに気づき、斬ったらまずそうなので禰豆子に燃やしてもらいます。

 女性があんたたちのせいで夢を見せてもらえないじゃないと叫んできますが、炭治郎とつながってきた男は涙を流してきます。
 炭治郎は人の心につけ込む鬼に怒りをあらわにし、目の前の人間を全員気絶させ、俺も夢の中にいたかったとつぶやきます。
 男は病に苦しめられていたから夢を求めていましたが、炭治郎の優しさに触れたことで、心を照らされたのだとか。

 炭治郎は禰豆子とともに走り抜けていき、列車の上に飛び乗りますが、そこに魘夢が立ちはだかります。
 魘夢は父親が生き返った夢を見せてやろうかと言って炭治郎を怒らせ、幸せな夢を見せた後で悪夢を見せるのが大好きだと言ってきます。
 「人の心の中に土足で踏み入るな」と炭治郎は叫び、魘夢は炭治郎の耳飾りを見て無惨の欲求を満たしてさらなる血を得られると喜びます。

 魘夢は何度も「強制昏倒」を発動させますが、炭治郎は眠らずに向かってきて、そのたびに覚醒のための自決をしているそうです。
 炭治郎はきょうだいに何で助けてくれなかったのかと問い詰められ、父親には叱られ、母親にはあんたが死ねばよかったと言われます。
 「言うはずがないだろう」「俺の家族をなめるな」と炭治郎は魘夢の首を飛ばしますが、魘夢は体は本体ではなくなったと言い出します。

 魘夢は汽車と融合したと言ってきて、炭治郎は煉獄、善逸、伊之助に助けを求め、伊之助は屋根を破って飛び上がってきます。
 炭治郎は汽車そのものが鬼だったと言い、伊之助は自分の言うことが間違っていなかったと言いつつ触手を切り裂いていきます。
 次々と触手が出てきてきりがなく、禰豆子は一度は触手に捕まったものの、善逸が雷の呼吸霹靂一閃で次々と触手を倒します。

 煉獄は「穴があったら入りたい」と言いつつ触手を燃やし、自分が8両中5両を守るから炭治郎には伊之助と鬼の首を狙えと言ってきます。
 伊之助は「なんかすごかった」と言いつつ前方に走っていき、炭治郎は伊之助をフォローしつつ真下に首があると気づきます。
 炭治郎、伊之助は首の骨を狙って攻撃を仕掛け、同時攻撃を仕掛けようとしますが、無数の目が出てきて眠らせてきます。

 何度も自分の首を切って目を覚ました炭治郎ですが、そのたびに鬼と目が合ってしまい、現実で自決しそうになってしまいます。
 伊之助は視線をどこに向けているのかわかりづらいせいで術にかからず、炭治郎は伊之助を狙う運転手に腹を刺されます。
 炭治郎は自分を狙った相手でも人間を守ろうとし、伊之助は炭治郎を眠らせる目を切り裂き、炭治郎のヒノカミ神楽が魘夢を捉えます。

 列車はすさまじい断末魔とともに横転し、炭治郎は吹き飛ばされますが、伊之助は運転手は死んでいいと思うと言い出します。
 炭治郎はなおも運転手を助けてくれと言い、伊之助は子分の頼みだからと渋々引き受け、魘夢はもう再生も出来ないようです。
 魘夢は煉獄、善逸、禰豆子、炭治郎、伊之助に恨み言を言い、いつも犠牲になるのは底辺の鬼だと嘆きながら消えていきます。

 煉獄は炭治郎にもっと集中しろと言ってきて、昨日の自分より確実に強い自分になれるとなにげにいいことを言ってきます。
 「上弦の参」猗窩座(あかざ)が現われて炭治郎を攻撃してきて、煉獄が迎撃しますが、猗窩座はお前も鬼にならないかと提案します。
 猗窩座は煉獄が人間だから至高の領域に踏み入れられないと言い、鬼になれば何百年も鍛練を積んで強くなれると言ってきます。

 煉獄は老いるからこそ人間は尊いと言い、強さという言葉は肉体だけでないと言いつつ鬼にはならないと言い放ちます。
 猗窩座と煉獄との戦いがはじまり、炭治郎は目で追いきれず、猗窩座は煉獄に若く強いままで死んでくれと言ってきました。
 煉獄は重傷の炭治郎達に待機命令を出し、猗窩座は俺とどこまでも戦い、高め合おうと再度スカウトしてきました。

 「俺は鬼にはならない」と煉獄は猗窩座に斬りかかり、伊之助は2人の間に入っても足手まといになることを痛いほど実感します。
 煉獄は左目を失いながらも渾身の一撃を放ち、猗窩座を追いつめますが、すでに人間の肉体は限界を迎えていました。
 「俺は俺の責務をまっとうする」と煉獄は炎をまとって斬りかかりますが、あと一歩のところで体を貫かれてしまいます。

 猗窩座はお前は鬼になれと言ってきて、煉獄は母親から力を弱き者の為に使わねばならないと言われたことを思い出します。
 煉獄は最後の力で猗窩座の首を飛ばそうとし、猗窩座は腕が抜けずに逃げられず、炭治郎はとどめを刺そうと向かっていきます。
 伊之助は猗窩座を突き殺そうとしますが、猗窩座は腕を引きちぎって逃亡を図り、炭治郎は刀を投げつけて逃げるなと叫びます。

 炭治郎は生身の人間が鬼に有利な条件で戦ってるんだ、お前よりも煉獄さんの方がすごいんだと叫びます。
 煉獄は実家に歴代の炎柱の手記があると言い、ヒノカミ神楽について手掛かりがあるかもしれないと言ってきました。
 禰豆子を鬼殺隊の一員として信じると煉獄は言い、柱ならば若い者を守ると言ってきて、もっともっと成長しろと言ってきました。

 煉獄は目の前に現われた母に俺はやれただろうかとつぶやき、母は立派に出来ましたよと言い、煉獄は笑顔でその生涯を終えます。
 炭治郎は煉獄さんみたいになれるのかと涙を流しますが、伊之助はそれに応えることしか考えるしかねえと叫びます。
 しのぶ、密璃、無一郎らほかの柱がちらっと姿を見せ、お館様は「すごい子だ」とつぶやき、最後は炭治郎の涙で締めくくります。

【感想等】
 アニメの時点で劇場版並みの作品が、映画になったことでクオリティが上がるのはFateの時点でわかりきっていました。
 最初のお墓を歩いているところですごく情報量が多いですし、すごく力を入れて作られていることがわかりました。
 空前の大ヒットに終わり、声優バブルを生み出した本作ですが、スタッフにしっかり還元されていることを切に願います。

 アニメ1期だと炭治郎さん達を即座に殺せと言っていた煉獄さんですが、映画のうまいうまいで急に親近感がわきました。
 善逸さんの叫びっぷりは相変わらずですが、煉獄さんの炎の呼吸がかっこよすぎて、これだけで只者じゃないというのがわかります。
 夢の中で炭治郎さんのご家族が出てくるのですが、まちカドまぞくのシャミ子さんと桃さんが姉妹というのが面白いかも。

 善逸さんの夢はありがちな感じでしたが、伊之助さんが洞窟探索しているところはどこのSAOなのかと思わなくもないです。
 煉獄さんのお父さんがキャスト的に切嗣さんで、石田さんともどもFate/Zeroを元にキャスティングしたのでしょうか。
 炭治郎さんのお母さん(故人)の中の人が桑島さんで、ガンダムSEEDじゃないのに死亡フラグが立つとは恐ろしいです。

 禰豆子さんの頭突きは不死川さんに頭突きしたお兄ちゃん譲りと思いつつ、炭治郎さんが走っていくシーンでもらい泣きしました。
 伊之助さん、善逸さんがあきらかにギャグパートなのに、炭治郎さんが自分の首を切るという落差はどこから来ているのでしょうか。
 かつて塁さんに苦戦していたのが、彼より上の魘夢さんを追い込むに至るのを見て、ひょうたんを膨らませる修行は無駄ではなかったと実感します。

 親兄弟に問い詰められるシーンで若干胃が痛くなり、首だけになった魘夢さんがにょろにょろしているのが気持ち悪かったです。
 伊之助さんがアニメ最終回で列車を化け物だと言っていたのがこういう形で現実のものになるなんてまったく読めませんでした。
 煉獄さんの活躍はもちろんのこと、伊之助さんや善逸さんもしっかり活躍させて、お話としてうまく出来ていると感心します。

 炭治郎さんと伊之助さんが敵の攻撃をかいくぐりながら移動しているシーンがすごく動きがよくて何度でも見たいくらいです。
 自分を攻撃した相手すら助ける炭治郎さんの優しさは尊く、これを見た人が彼の半分も優しくなれば日本は変わるのかもしれません。
 魘夢さんは敵ではあるものの、いつも犠牲になるのは底辺という言葉は、人間も鬼も変わらないのかもしれません。

 てっきり魘夢さんを倒して終わりだと思っていたら猗窩座さんが出てきて、やっぱり石田さんがラスボスなのかと思わなくもないです。
 人間として戦い抜いた煉獄さんがかっこよすぎて、お母さんの弱き者を守る使命という言葉は世の政治家と経営者全員に聞かせたいです。
 炭治郎さんが煉獄さん煉獄さんとやたらと持ち上げるのも分かりますし、主人公を差し置いて300億の男と呼ぶに相応しい人物でした。

 ヒノカミ神楽、柱集合、パワハラ会議、そして煉獄さん……と連載が終了してもなおここまで勢いが続くのがすごいなと思います。
 煉獄さんの刀のおもちゃは買わなかったとしても、アニメの2期は見ると思いますし、ここまで来たら最後まで頑張ってほしいかも。
 柱全員の日輪刀のおもちゃが出るのかを含めて、できる限り作品の行方を見守っていけたらいいなと思います。

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愛されたい猫

Author:愛されたい猫
 ご訪問ありがとうございます。
 趣味はアニメ・ゲーム等です。
 アニメは1クールに10本以上は見ていると思います。
 ゲームは直近だとポケモンハートゴールドをプレイしました。
 うまく言葉にするのは難しいですがよろしくお願いします。

凍結しましたが、いつかは復活させたいです。
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